フォーミュラE第3戦プンタ・デル・エステePrix(ウルグアイ)の予選セッションが行われ、ドラゴン・レーシングのジェローム・ダンブロジオがスーパーポールセッションで1分15秒498を記録し、フォーミュラEでは自身初のポールポジションを獲得した。2番手には同じくドラゴン・レーシングのロイック・デュバル、3番手にはDSヴァージン・レーシングのサム・バード。第2戦勝者のルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)と第1戦勝者のセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)は、スーパーポールセッションでミスがあり、4番手、5番手に終わっている。

 日本時間の0時からスタートした、プンタ・デル・エステePrixの予選セッション。まずグループ1には、ネクストEV TCRの2台を含む4台が出走した。

 初代チャンピオンながら今季は苦戦するネクストEV TCRだが、今回はオリバー・ターベイが首位、ネルソン・ピケJr.が2番手でここを通過する。ただ、フリー走行でルノー・e.ダムス勢が記録したタイムからは1秒近く遅れるタイムである。DSヴァージン・レーシングのジャン-エリック・ベルニュは、昨年のここプンタ・デル・エステがフォーミュラEデビュー戦。いきなりポールポジションを獲得する活躍を見せたが、今年は上手くいかず……。他車とはタイミングをずらしてコースインしたが、アタックラップでトラックリミットをオーバーしてしまうミス。さらにはスロー走行中だったナタナエル・ベルトンに引っかかってしまう……結局、セクター1と2では最速タイムを記録しながら、このグループ最下位に沈んでしまった。

 第2グループには5台が登場。特にニコラス・プロスト(ルノー・e.ダムス)、サム・バード(DSヴァージン・レーシング)、ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)はフリー走行を上位で終えており、この予選でも上位に付けるのは必至と見られる。

 セクター1と2を順調にクリアしたニコラス・プロストだが、シケインでボラードに引っ掛けてしまい、フロントウイングを破損してしまう。そのまま強引に走りきり、その時点でトップとなる1分15秒913を記録するが、ジェローム・ダンブロジオ(ドラゴン・レーシング)に抜かれてしまい、さらにはディ・グラッシが1分15秒115の圧倒的トップタイムを記録し、グループ2終了時点でトップに立つ。プロストは結局バードにも抜かれてしまい、このグループ終了時点で4番手だ。

 グループ3にも5台が出走。この中で速さを見せたのが、ドラゴン・レーシングのロイック・デュバルである。グループ2のバードを上回り、1分15秒748で全体の3番手タイムを記録。ダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)も1分15秒台に入れたが、6番手止まりである。

 グループ4には4台。もちろん、注目は開幕戦の勝者であり、フリー走行1回目でトップタイムを記録しているセバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)である。そのブエミは、実力通りの速さを発揮して1分15秒011を記録。ディ・グラッシのタイムを上回ってトップに浮上する。ジャック・ビルヌーブ(ベンチュリ)はターン11を曲がり切ることができずに直進。ウォールに突き刺さってアタックを終えている。

 これでブエミ、ディ・グラッシ、ダンブロジオ、デュバル、バードの予選トップ5が確定し、スーパーポールセッションに臨むこととなった。

 迎えたスーパーポールセッション。最初にコースインするのは、5番手のバードだ。バードはインラップでピットと交信、入念にセッティングを詰めながらアタックラップに入っていく。バードはミスの無いアタックを行うが、1分16秒台がやっと。続くデュバルが1分15秒875であっさりとトップタイムを塗り替える。デュバルのチームメイト、ダンブロジオは1分15秒498でさらにタイムを更新する。

 そして予選トップ2台が登場。まずディ・グラッシだが、ターン1のブレーキングで白煙を上げ、その後縁石を跨いでしまうミスも続き、なんと1分16秒635とバードにも及ばないタイムしか記録できない。これでブエミの3戦連続ポールポジション確定かと思われたが、ブエミも大きなミス。ターン8を止まり切ることができず、なんと1分19秒811とスーパーポールセッション最下位となってしまう。

 これでダンブロジオがフォーミュラEで自身初のポールポジションを獲得。デュバルが2番手を確保して、ドラゴン・レーシングがフロントロウを独占する形となった。

 フォーミュラEの決勝レースは、12月20日の午前4時(日本時間)にスタート。CSテレ朝チャンネル2で生放送される。

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