ザウバーF1チームのリザーブ兼テストドライバー、ロビン・フラインスが、来年は同チームに残らないことを明らかにした。チームが来季契約は結ばないとの決断を下したということだ。
2012年にフォーミュラ・ルノー3.5でタイトルを獲得したフラインスは、今季ザウバーと契約するとともに、第2ラウンド以降ヒルマー・モータースポーツからGP2に参戦、途中シートを失ったが、ベルギーで再び同チームから出場した。
フラインスは今季GP2でここまで1勝を挙げている。
昨年冬に結んだザウバーとの契約には来季のオプションも含まれていたが、今月末の期限を前に、ザウバーはフラインスを来季はチームに残さないという決断を下した。
フラインスはイタリアGPの週末、GP2に出場せず、ザウバーに同行する予定もないということだ。
「何が起きているのか分からない」と22歳のフラインスは述べている。
「僕に分かっているのは、皆がモンツァにいるのに、僕は家にいるってことだけだ」
「今はフリーエージェントだ。ザウバーを非難するつもりはない。彼らはなんとかチームとして活動し続けなければならないのだし、それを理解している」
「彼らはこれまで、若手ドライバーにF1におけるチャンスを与えるという素晴らしい歴史を築いてきた」
「でも誰もが知っているように、彼らは財政的な問題を抱えている。それは僕にはどうすることもできない」
フラインスは、フォーミュラBMW、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ、フォーミュラ・ルノー3.5と、昨年まで3年連続でタイトルを獲得してきた。
しかし2013年は非常に苦労していると彼は語った。
「今年はうまくいかないことが多い」とフラインス。
「ヒルマー・モータースポーツのために彼らにとってのGP2初優勝を獲得した。素晴らしい結果だし、誇りに思っている」
「だがそれを除くと、ひどい一年だ」
「今は何もプランがない。一番重要なのは、僕はフリーで、自分のやりたいことができるということだ」
「力を発揮するチャンスを誰かが与えてくれることを願っている」
ザウバーはシミュレーターを持たないため、フラインスは今季契約期間において、若手ドライバーテスト出場以外は、F1への準備のための機会はほとんど持てなかった。
資金難に陥っていたザウバーは、ロシアの投資者と大規模な契約を結び、その一環としてロシア出身で18歳のシロトキンを来年F1に参戦させるために育成することを決めている。