先月行われたヒューストンでのクラッシュの影響で引退を発表したダリオ・フランキッティに、モータースポーツ関係者は様々な反応を示している。
シリーズチャンピオンに4度輝き、インディ500を3度制したフランキッティは、10月初めのインディカー・ヒューストン戦の最終周で佐藤琢磨(AJフォイト)のマシンと接触。フェンスにぶつかる大クラッシュを喫し病院へ搬送され、脳しんとうに加え、背骨と右足首の骨折という怪我を負った。
数日後に退院したフランキッティはその後リハビリを続ける中、専門の医師からレースキャリアの継続にはリスクが大きすぎるとのアドバイスを受けたことで引退を決断。14日にその発表がなされた。
フランキッティの引退のニュースに、モータースポーツ関係者から多くの声が上がっている。
インディカー・シリーズは、「4度のインディカー・シリーズチャンピオン、3度のインディ500ウイナーとして、ダリオ・フランキッティは、インディカーの偉人たちの中に刻まれた。彼の残したものは、次の世代のドライバーたちに影響を与え続けるだろう」
「スポーツへの深い愛とその歴史への尊敬が、彼の情熱の一部だ。トラック内外でダリオのリーダーシップは、インディカーを支援してくれた。彼が今後も大好きなこのスポーツに関係し続けてくれることを楽しみにしている」とコメントを発表。
インディアナポリス・モーター・スピードウェイのプレジデントであるダグ・ボルズは、「100年以上の歴史を持つインディアナポリス・モーター・スピードウェイで、3度以上勝利したドライバーは、ダリオ・フランキッティを含めて10人しかいない。我々は、毎年彼が5月にレースをすることを見ることができないが、インディ500において彼の偉業を何年も称えるだろう」とコメント。
フランキッティが、最初にチャンピオンを獲得した2007年に在籍していたアンドレッティ・オートスポート(当時はアンドレッティ・グリーン・レーシング)は、「ダリオ・フランキッティ引退のニュースを聞いて、我々は悲しんでいる。彼は元ドライバーを越えるもので、素晴らしい友人であり、永遠にアンドレッティ・レーシング・ファミリーの一員だ。ダリオと我々は、彼の初めてのチャンピオンとインディ500の勝利を獲得し、チームに素晴らしい歴史を作ってくれた」
「彼の素晴らしいキャリアを祝い、次のステージが上手く行くことを願っている。ピットウォールの内側から、彼がレースというスポーツに大きな影響を与え続けると思っている」と声明を出している。
また、今週末アメリカ・オースティンでF1に参戦するジェンソン・バトンは、「ダリオは、尊敬していたドライバーのひとりだった。まだとても若かったころ、オートスポーツショーで、一緒にアーケードマシンでベストタイムを出そうと挑戦したこともあった。彼は初めてのアーケードマシンだったのに僕のタイムを破った時は、スーパーマンだと思ったよ」
「彼はとてもいい仲間で、引退するのが非常に残念だ。彼が居なくなるのは寂しいが、このスポーツに関わってくれると思っているよ」
フランキッティは、自身のツイッターで「悲しい日。だが私は永遠に感謝している」と引退に関しつぶやいているが、多くのインディカー・ドライバーたちもツイッターでフランキッティの引退を惜しむ思いを呟いている。
チップ・ガナッシでチームメイトのスコット・ディクソンは、「がっかりだ。素晴らしいチームメイトでレジェンドだった」
2012年のチャンピオン、ライアン・ハンター-レイは、「このニュースは信じることができないよ。ダリオは、インディカーの歴史のなかでもベストなドライバーのひとりだった。トラックで一緒に走れたことを幸運に感じている」
何度もチャンピオンを争ったウィル・パワーは、「来年彼が戻ってこないなんて、とても悲しいニュースだ。インディカーの素晴らしいドライバーとして彼は後世に残るだろう」
フランキッティと同じくインディ500を3度勝利しているエリオ・カストロネベスは、「信じられない! 友人であるフランキッティと一緒にトラックに居ることができ、レースできたことは名誉だった」
来年からチップ・ガナッシに移籍が決まり、再びフランキッティのチームメイトになる予定だったトニー・カナーンは、「悲しい日だが、とても重要なことだ。彼は私の友人で、彼が競争するのを見ることができないのは同じくらい心が痛いんだ。彼がこの事故から抜けだし、僕たちとまだ居てくれることが嬉しいよ」
ライバルであり、元監督でもあったマイケル・アンドレッティは、「彼の引退を聴くのは残念だ。誇れることが非常にたくさんあるし、フランキッティを友人と呼べることを誇りにしている」
