メルセデスGPのチームプリンシパル、ロス・ブラウンは、来季F1ではテストスケジュールを変更する必要があるとして、シーズン中にテストを1回行う案を支持している。
過去2回のシーズンオフでは、2月から3月にかけて4回の合同テストが行われ、各チームはその中で最大15日テストに参加することが許されていた。2009年、コスト削減のためシーズン中のテストが禁止されたが、チームとドライバーたちから制限を緩和させることを求める声が高まってきている。
フォーミュラワン・チームズ・アソシエーションは来季のテストスケジュールの変更について議論を行っている。シーズン開幕前のテストを3回に減らし、シーズン中に1回テストを行うという案が出ており、ブラウンはこれに賛成している。
「今多くの議論が行われているが、冬季テストの1回をシーズン開幕後に回し、冬季テスト同士の間隔を広げるという案が出ている」とブラウンが述べたとitvが伝えた。
「今年は4回(冬季)テストがあったが、間隔がほとんどなく、マシンの問題を解決しようとしても次のテストまでの間にあまり作業ができなかった。この時期は非常に緊張感が高く、スタッフはとても大変だった。今のF1ではテストチームは存在しないため、スタッフは非常に長い時間働き、テスト地からテスト地へと直接移動しなければならなかった」
「そのため、冬季テストはそれぞれ約1週間のインターバルを設けて3回行い、シーズン序盤、おそらくフライアウェイの後かヨーロッパラウンドの1戦の後に1回テストを行うという計画がある」
「私はこの方がいいと思う」
冬季テストが3回になればチームが開幕前に新車の準備をするための走行時間が減ることになるが、ブラウンはこれは問題にはならないと考えている。
「十分な間隔をあけて3回のテストできちんと作業ができるようにするのは、いいソリューションだ」
「少ないテスト日程の中でもチームは十分マシンの信頼性を確立できることはすでに分かっている」