メルセデスのチームプリンシパルのポジションから退くことを発表したロス・ブラウンは、F1に新たなレギュレーションが導入される2014年が、自分が退任する適切なタイミングだと思ったと語った。

 ブラウンの離脱は以前からうわさされていたが、28日、メルセデスはブラウンが今年末でチームを離れ、後任はエグゼクティブディレクターであるトト・ウォルフとパディ・ロウが務めることを正式に発表した。

「チームプリンシパルの役割から退くという決断に関して検討する上で最も重要だったのは、チームが今後確実に成功を収められるよう、チームにとって適切なタイミングで決断を下すことだった」とブラウンは述べている。

「今年我々は後継に関する計画を立てるプロセスにあたってきた。今、私の今の責任を新たなリーダーシップチームであるトトとパディに引き渡す準備ができた」

「メルセデスベンツはブラックリーとブリックスワースの人員に関してもインフラに関しても大きな投資を行ってくれた」
「ふたつの施設を使ってひとつのチームとしてのアプローチを行い、チームは2014年には成功が可能な特別な状況に至った。この成功への基礎を築くために貢献できたことを誇りに思う」

「しかし2014年はF1にとって新たな時代の始まりだ。組織が今後数年に向けて可能な限り強力な競争力を備えたポジションに立つためには、チームマネジメントの新たな時代が同時にスタートするのが、正しいタイミングであると考えた」

「コース上の成果のみならず、ブラックリーにおいて築き上げた組織に関しても誇りを持つことができる。過去6シーズンに形を変えながらも、このチームは私のキャリアの中で最も強く記憶に残る瞬間をもたらしてくれた。今シーズンのコンストラクターズ選手権2位は、選手権における成功への道のりにおいて重要な出来事といえる」
「今後このチームはさらなる成功を収めるものと確信しており、この業績において自分が貢献できたことを誇りに思う」

 ノンエグゼクティブチェアマンのニキ・ラウダは、ブラウン残留のために力を尽くしたが、引き止めることができなかったと述べている。

「ロスとは、彼がチームと共に続けていくための方法について長きにわたり話し合いを行ってきた。しかし基本的な事実として、先へ進むと決めた者を引き止めることはできない」とラウダ。
「ロスは支配権をトトとパディに譲るのに今がいいタイミングであるとの結論を出した。我々は彼の決断を尊重する」

 ブラウンの今後のプランに関しては明らかになっていない。

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