F1からの永久追放という処罰を撤回されたフラビオ・ブリアトーレは、シンガポールゲートを告発したネルソン・ピケ親子に対して訴訟を起こす可能性があるとほのめかした。
シンガポールゲートに関与したとしてFIAからモータースポーツからの永久追放という処罰を下されたブリアトーレだが、それを不服としてフランスの大審裁判所に申し立てを行った結果、処罰の撤回が認められた。
2009年シーズン途中にルノーを解雇された後、ピケJrはその父親とともに、1年前に自らが実行した不正事件を明るみに出し、チームに命令されて行ったと主張した。当初ブリアトーレはピケ親子に対して訴訟を起こすと宣言していたものの、ルノーチームはこの事件に関して争わない姿勢を見せ、彼とパット・シモンズがチームを去ることとなったため、ピケ親子に対する法的措置はとられなかった。
イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙によると、ピケ親子に対して改めて訴訟を起こすかと聞かれたブリアトーレは、「その可能性は高い」と答えたという。
「私はひどい仕打ちを受けた。それを忘れることはない」
FIAの処罰にはドライバーのマネージャー業の禁止も含まれており、ブリアトーレと契約しているドライバーにはスーパーライセンスが更新されないと定められた。デイリー・ミラー紙は、これによってブリアトーレとの契約を解除したドライバーたちに対しても、ブリアトーレは訴訟を起こすことを検討していると報じている。
「(ヘイキ・)コバライネンと(ルーカス・)ディ・グラッシを除けば、ドライバーたちと私の関係は全く変わらなかった」とブリアトーレ。
「弁護士と状況を分析し、我々との契約を破った者に対して法的措置をとるかどうかを検討するつもりだ」
