フラビオ・ブリアトーレは、マックス・モズレーの推し進めるバジェットキャップ制はモータースポーツの頂点であるF1の価値を下げてしまうというフェラーリと同様の意見を述べ、ひとつのレギュレーションの下で全チームが戦うべきであると主張した。
フェラーリは、先週、公式ウェブサイトで次のような声明を発表している。
「ワース・リサーチ、ローラ、US GPE、エプシロン・エウスカディ、RML、フォームテック、カンポス、iスポーツ――これは、モズレーの望む二重構造のF1に参戦するだろうチームの名前だ」
「今のF1には、フェラーリや、大手自動車メーカー、そしてこのスポーツの歴史を作ってきたチームが参戦している。失礼ながら、これらのようなチームが参戦する世界選手権は、現在のF1と同じ価値を持ちうるだろうか? フォーミュラGP3とでも呼ぶ方がふさわしいのではないか?」
ルノーF1のマネージングディレクターであるブリアトーレは、フェラーリの意見に全く同感のようだ。
「我々はF1の価値を下げつつある」とブリアトーレは、スペインのエル・ムンド紙のインタビューの中で発言している。
「コンストラクターズが去るといわれているが、普通のレギュレーションが採用されれば、撤退するコンストラクターズなどひとつもないと確信している。我々が受け入れられないのは、フォーミュラ2とかGP2のような要素を持ったF1だ。小規模チームは、自分たちのリザルトに基づいて成功を収めていかなければならない」
「私はベネトンという小さなチームでスタートした。その小さなチームで、マクラーレンやフェラーリと明白なレギュレーションの下で戦い、彼らの80パーセントの予算で、1994年と1995年にタイトルを獲得した。我々は異なるレギュレーションを求めたりはしなかった。我々は、最高のテクノロジー、そして最高のチームとドライバーを有する、特別な存在であるF1を求めている」
