フラビオ・ブリアトーレは、シンガポールゲートに関して下されたF1からの永久追放処分の取り消しを求め、フランスの大審裁判所において訴訟を起こし、24日に公聴会が行われた。ブリアトーレは、自分の訴えが認められるという自信を見せている。
ブリアトーレは、9月のFIA世界モータースポーツ評議会において、昨年のシンガポールでの不正事件の責任を問われ、FIA関連イベントへの関与などを永久に禁じられる処分を言い渡された。
これに関してブリアトーレは、FIA、特に当時の会長マックス・モズレーは公平な審理を行っておらず、モズレーが個人的な報復として、彼の追放を望んでいたと主張している。さらに彼は、自身の評判が傷つけられたとして、100万ユーロの損害賠償を求めている。
判決は1月5日に下される予定だが、ブリアトーレは、納得いく結果が出るものと自信を見せている。
「フランスの裁判所がこの件を公正かつ公平に解決してくれるはずだと確信している」という彼のコメントをBBCが伝えている。
ガーディアンは、ブリアトーレの代理人であるフィリップ・オークラットの以下のようなコメントを報じている。
「ルノーを去るという決心をした時、彼は過ちにおける道義的責任をとった。しかし彼は自らに責任のないことに対して罰せられることを望んではいない。私のクライアントが求めているのは、自分の望むことができるようになること、そして自由を回復することだけだ。彼は冷静に決意を固めている」
一方FIAの代理人であるジャン-フランスワ・プラは、「それまでスポーツの競技においてこのように不正な行為を見たことがなかった。多くの人々の命が危険にさらされた」と発言し、FIAにとって最も重要なことは安全性であると強調した。
処罰が撤回されなければ、ブリアトーレは、イングランドのプロサッカーリーグであるフットボールリーグにより、クイーンズ・パーク・レンジャーズの代表職から追われることになるかもしれない。
一方、ルノーF1の元エグゼクティブディレクターオブエンジニアリングのパット・シモンズも、フランスの大審裁判所に、5年間の追放処分について異議申し立てを行う予定だという。
「彼が唯一後悔しているのは、(ネルソン・)ピケが自分のマシンを壁にクラッシュするつもりだと彼に話した時に、必要な手段をとらなかったことである」とシモンズの代理人、ドミニク・デュマはコメントし、シモンズの有罪判決は疑問の余地のないことではないと主張した。