ブリヂストンは、今年、グランプリに持ち込むタイヤを連続しないコンパウンドから選択する方針を採っているが、これに反し、ハンガリーからの4戦では隣り合ったコンパウンドを持ち込むことを明らかにした。
モナコでも同じ判断の下、ソフトとスーパーソフトが用意されたが、これは例外的な措置であると見られていた。しかし、ハンガリー、ヨーロッパ、ベルギー、イタリアの4戦では連続したコンパウンドが採用されることが決定した。
「今年ここまでのレースから得たデータと、我々がレースを訪れた際のコースの知識を元に、タイヤ選択のコンセプトを変更した」と浜島裕英ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部長は説明している。
「2009年のマシンは昨年のマシンとは大きく異なっている。我々は今年ここまでの間に多くのことを学んだ。今年のマシンにおけるタイヤの使われ方はこれまでとは異なっている」
ハンガリーとバレンシアでは、モナコ同様、ソフトとスーパーソフト、ベルギーとイタリアではソフトとミディアムが持ち込まれる。
「ハンガリーのコース特性は、最もソフト側のタイヤを必要とする」と浜島氏は説明する。
「ストリートコースにおいても同じことが言える。今年のモナコでもソフト側の選択を行った。バレンシアでも同じことをする」
「スパは気温がかなり下がる可能性があるので、ハードコンパウンドでは問題が生じるかもしれず、しかしスーパーソフトでは軟らかすぎる。したがって、ミディアムとソフトの選択になるのは明らかだ。モンツァでは、ハードとソフトでは違いが大きすぎるので、ソフトとミディアムを持ち込む」