2013年、オートスポーツwebで最もアクセスを集めたのはどの記事だったでしょうか? 2013年を振り返るプレイバック第2弾はF1。今年のF1はピレリタイヤがレースやシーズンを大きく左右するなか、セバスチャン・ベッテルとレッドブルが4連覇を成し遂げました。
ベッテル大好きなバーニー・エクレストンですらファンの関心が薄れることを心配し対策に動くような結末となりましたが、話題は非常に豊富な一年間でした。何よりホンダがF1復帰を発表したのは最大のトピックスと言えるでしょう。
それではさっそく第10位からプレイバック。多くの関心が集まる小林可夢偉選手関係のニュースは別に取り上げることにして、今回はそれ以外のF1ニュース記事からトップ10をピックアップしました。記事タイトル下のURLをクリックすると、その記事にジャンプできます。
【第10位】
ベッテルがウエーバー批判「次も指示を無視する」
2013/04/11
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=47578
マレーシアGPでベッテルがチームの指示を無視してチームメイトのマーク・ウエーバーを追い越して優勝、という事件がありました。一時は反省を見せたベッテルですが、その後、ウエーバーには勝つ資格がないとか、同じ状況になったら次もチームの指示を無視するといった、少しひやひやさせられる発言を行いました。
この時、優勝を奪われたウエーバーは、結局2013年は一度も表彰台のてっぺんに立つことなく、F1から引退することとなりました。
【第9位】
ブラウンの去就は? ホンダがスカウトとの噂も
2013/07/04
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=49486
2013年の一番のビッグニュースは、5月16日、ホンダが2015年からマクラーレンにパワーユニットの供給を行いF1に復帰すると発表したことではないでしょうか。その後、ドライバーを含む体制に大きな関心が集まっており、名将ロス・ブラウンのメルセデス離脱に伴い、マクラーレン・ホンダに加入するのではないかとのうわさが持ち上がりました。
【第8位】
ペレス「ライコネンのせいで接触が起きた」
2013/05/27
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=48612
2013年にザウバーからマクラーレンに移籍したセルジオ・ペレス。今シーズン序盤は強引なドライビングが多く、先輩ドライバーたちから批判が集まりました。しかしペレスはさまざまな強気な発言で応戦しています。
モナコGPでキミ・ライコネンと接触し、リタイアに終わった後、ペレスは接触が起きたのはライコネンのせいだとコメントしました。当時ペレスをかばっていたマクラーレンでしたが、その後、今季末での放出を決めました。
【第7位】
ザウバー、ニコを断る? 2チームのシート確定か
2013/11/28
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=53166
2014年に向けて今年は多数のドライバーがチームを移籍しました。レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデス、ウイリアムズ、トロロッソのドライバーが決定した後、今年ランキング4位のロータスが誰を選ぶのか、ニコ・ヒュルケンベルグが来年どこで走るのかに大きな注目が集まりました。
今年大きく飛躍したヒュルケンベルグは一時はフェラーリの候補、その後はロータスの有力候補であるとみられていましたが、結局はフォース・インディアに復帰することに。いつかトップチームのシートをつかんでほしいものです。
【第6位】
ハミルトン「誰かがケガするまで手を打たないのか」
2013/07/01
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=49402
ネガティブな意味で今年騒がれたのは、ピレリのタイヤ問題。デグラデーションが高く、持ちが非常に悪いといった問題だけでなく、走行中のタイヤバーストやデラミネーションのトラブルが続出しました。イギリスGPでは決勝中にルイス・ハミルトンを含む数人のタイヤがバースト、安全性への懸念が高まりました。
その結果、ピレリはハンガリーから新しいタイヤを導入することを決め、それによってチームの力関係にも影響が出てしまいました。
タイヤ関連でもうひとつ、大きな話題となったのは、メルセデスの違法タイヤテスト問題。シーズン序盤、予選では驚速なのに決勝でグダグダだったメルセデスが、規則違反のタイヤテストを行ったことが発覚、裁判に発展しました。結果、違反と判断されながら実質おとがめなしという裁定になり、ライバルたちは激怒しました。
【第5位】
マクラーレン・ホンダが勝利を託すドライバーは?
2013/10/10
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=51772
ホンダがF1に復帰すると決まって以来、マクラーレン・ホンダはドライバーとして誰を起用するのかに大きな注目が集まっています。ホンダは初年度から勝利を狙うと発言しており、マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュはアロンソ獲得に関心ありと公言しました。
アロンソは2016年末までフェラーリと契約を結んでいますが、今季初めて両者の関係にほころびが。会長がわざわざ誕生日に公然とアロンソを叱責したり、アロンソが無線でチームに辛辣な発言をしたりと、不穏な雰囲気です。果たしてアロンソが2015年にマクラーレン・ホンダに加わる可能性はあるのでしょうか。
【第4位】
来季F1に新たな“5秒ペナルティ”が導入
2013/12/10
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=53377
年末には2014年の新たなレギュレーションがいくつか発表され、大いに話題を呼びました。
ドライバーのパーマネントナンバー制、F1違反点数システム、ポールポジション賞、新たなペナルティ制といろいろありますが、最終戦のみポイント2倍ルールにはファンから大きな批判が集まっています。この規則がこのまま本当に実行されるのかどうか、注目です。
【第3位】
キミ「誰かがペレスを殴るべき」。アロンソも同情
2013/05/29
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=48653
前述のペレスとの接触に関するライコネンのコメントです。モナコでペレスは前を行くライコネンにオーバーテイクを仕掛けた際に接触。これによってライコネンのタイヤがパンク、貴重なポイントを失い、彼は珍しく激しい怒りのコメントを発しています。
バーレーン、モナコとペレスとの接触を避けるために引かなければならなかったアロンソは、ライコネンは不運と同情を示していました。
【第2位】
ロータス、ピレリのタイヤ選択を強く批判
2013/06/17
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=49062
シーズン序盤、ロータスはライバルのレッドブルやメルセデスよりもうまくタイヤを使えていたため、ピレリが何戦かで硬いタイヤを選択したことを激しく批判しました。
ロータスはシーズン中のタイヤ変更に強硬に反対していましたが、イギリスのタイヤバースト多発により、結局新タイヤ導入が決定。レッドブルは、タイヤ変更に反対し続けてきたロータスらは自分勝手であると非難しました。
──では、気になる第1位は? 次ページへ続きます。
【第1位】
フェラーリ、ホンダエンジンは有利と悩む
2013/12/25
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=53598
やはり2013年に一番関心を集めた話題はホンダのF1復帰でした。レギュレーションが変更される2014年から新エンジンで戦うルノー、メルセデス、フェラーリが有利なのか、1年遅れて参入するホンダにアドバンテージがあるのか……。フェラーリのボスはホンダが有利と考えていますが実際はどうなのでしょうか。2015年のマクラーレン・ホンダに今から大きな注目が集まっています。
以上が2013年のオートスポーツwebにおけるF1記事のトップ10です。“退屈”なんかではなく、実に様々な出来事があった一年間でした。
2014年は、技術規則の大幅な変更によりチーム間の序列に変化が現れるのではないかと考えられています。ドライバーや技術スタッフの移籍も非常に多く、思わぬことが起きる可能性がある、目が離せないシーズンになりそうなので、楽しみにしていましょう!