アウディからDTMに参戦しているアレクサンドル・プレマだが、11月末に上海で開催される今シーズンのDTM最終戦に出場しないことがわかった。プレマの代わりには、中国人のダリル・オユンがDTMに初参戦する。
2007年からアウディでシリーズを戦っていたフランス人のプレマ。今シーズンは12ポイントを獲得しシリーズ10位につけている。前戦のホッケンハイムでは、スタート直後に大転倒するクラッシュを起こしていたが、幸いにも無傷で上海戦にも出場できる状態だった。
英国autosport.comでは、今シーズン、プレマがティモ・シャイダーなどを巻き込むクラッシュを喫っしたことでアウディとの関係は悪化していたと報じている。またアウディモータースポーツの代表であるDr.ウォルフガング・ウルリッヒは、「意見のくい違いから、プレマはシートを失うことになった。アウディでの4年間の彼の仕事ぶりに感謝したい」とコメントしている。
プレマの代わりに参戦するオユンは、ポルシェカレラカップ・アジアで勝利し、FIA GTやWTCCなどでもレース経験を積んでいるバンクーバー生まれの30歳。アウディスポーツ・チームフェニックスから上海のレースでDTMデビューできることを喜んでいるようだ。
「急な話にも関わらずダリル・オユンがアウディに来てくれたことを歓迎している。ダレルはGTカーで何年もハイパフォーマンスを披露してきた。8月に行われたセパン12時間レースでも、フランク・ビエラとマルコ・ワーナーと共にアウディR8 LMSに乗って2位を獲得してくれている」とウルリッヒはコメントしている。