レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコが、レッドブルがメルセデスに対する軽い処罰への不満から、自身のプライベートテストを行うことを考えているとの報道を否定した。
メルセデスは5月にタイヤテストを行い、その際に現行マシンを走らせるというレギュレーション違反を犯した。これが発覚し、FIA国際法廷に裁定が委ねられたが、メルセデスは規則違反を犯し不公平なアドバンテージを得たものの不正の意志はなかったと判断され、処罰は戒告および7月の若手ドライバーテストへの参加禁止にとどめられた。
これに対して他チームは怒りを示しており、Sky Sportsによると、The Times紙はレッドブルは7月の若手ドライバーテストをボイコットし、代わりに「戒告」のリスクを冒して自身のプライベートテストを行うことを考えていると報じたという。
しかしドイツのSport Buildは、ヘルムート・マルコがこれを否定したと伝えている。
「もちろん、我々は規則違反を犯すつもりはない」とマルコはSport Buildに対してコメントしたということだ。
ドイツのWelt紙は、マルコがチームに対してプライベートテストを行うよう提案したと伝えているが、マルコはそれは皮肉で言ったにすぎないと述べている。
「純粋に皮肉で言った言葉だ。ああいう判決が出ればチームはリスクを避けることができると言いたかった」とマルコ。
「あらゆる点で有罪とみなされた者に、自身が提案した罰が与えられるとは腹立たしい」