1日、スペイン・ヘレスにおいてF1若手ドライバーテストがスタートした。3日間のテストの初日は12人のドライバーが走行、その中でトップタイムをマークしたのは、ウイリアムズから参加したアンディ・スーセクだった。
晴れてドライコンディションとなったこの日、今年F2選手権でタイトルを獲得した褒賞で今回のテストに参加するチャンスを得たスーセクは、1分19秒158のタイムでトップに立った。
フォース・インディアから参加したポール・ディ・レスタは、午後のみの走行だったものの、2番手に続いた。同チームから午前中に走行したJ.R.ヒルデブランドは10番手だった。
マクラーレンをドライブしたゲイリー・パフェットが3番手。パフェットは空力セッティングの評価およびタイヤテストを行い、2010年に燃料をたくさん積んで走る場合のタイヤの状態をチェックした。マクラーレンは午後にはMP4-24をオリバー・ターベイに託した。マクラーレン・オートスポーツBRDCヤング・ドライバー受賞者のターベイは、マシンに慣れることを目標に走行を行い、11番手のタイムをマークしている。
イギリスF3チャンピオン、ダニエル・リチャルドはレッドブルから参加。本格的にF1マシンをドライブするのは初めてだった彼は、スピンをする場面もあったものの、4番手となった。
5番手はフェラーリをドライブしたジュール・ビアンキ。F3ユーロシリーズのチャンピオンであるビアンキは、F60で91周を走行している。
元イギリスF3チャンピオンでホンダF1のテストドライバーを務めた経験を持つマイク・コンウェイは、ブラウンGPから参加し、6番手。BGP-001で58周を走行したコンウェイは、マシンに慣れることを目指すと共に、空力評価も行っている。午後にはブラウンGPは、全日本F3チャンピオンのマーカス・エリクソンを走らせた。エリクソンは8番手タイムをマークしている。
7番手にはBMWザウバーを走らせたアレクサンダー・ロッシが入った。昨年フォーミュラBMWワールドファイナルを制し、フォーミュラBMWアメリカ選手権も勝ち取った18歳のロッシは、F1マシンとコースに慣れることを目的に走行を行い、セッティング作業にも取り組んでいる。
ルノーからはベルトラン・バゲットが参加した。ワールドシリーズbyルノー3.5のタイトル獲得の褒賞としてテスト参加のチャンスを得たバゲットは、一日を通して走行した。チームはバゲットの評価を行うと共に、2010年に向けて新たな開発アイテムをテストしている。
トロロッソからはブレンドン・ハートレーが参加、最下位12番手となった。ハートレーはテスト序盤、空力セッティングを変更した直後に高速コーナーでスピンを喫したが、マシンの修復後、午前セッションの終盤にコースに復帰した。ハートレーは2010年に向けた空力評価、来季フルタンクでの走行を想定してバラストを積んでの走行、ブレーキテストの3点を重点的に行った。