ヘレステストでウイリアムズのルーベンス・バリチェロが総合トップタイムをマークしたが、これは通常のテストプログラムの中で出したタイムではないと、あるドライバーが示唆している。

 4日間のテストの最終日、バリチェロは1分19秒832のタイムで唯一19秒台に入り、総合トップとなった。しかしあるドライバーはAuto Motor und Sportに対し、通常の状態でバリチェロがそのタイムを出したとは考えにくいと述べたと、Motorsport.comが伝えている。
「あのタイムは信じられない。あれが本当なら、ウイリアムズは今年はトップに来るね」と匿名のあるドライバーがコメントした。

 バリチェロは、そのタイムをマークした際に、燃料を減らし、スーパーソフトタイヤを履き、KERSを外して重量不足の状態で走ったのではないかとうわさされている。ウイリアムズは、チームの株式公開を間近に控えている。

 一方、レッドブルのマーク・ウエーバーは、2日目にトップタイムをマークし、総合2位となったミハエル・シューマッハーについて、すぐにタイムが2秒落ちたためスーパーソフトで走ったものと予想、「おそらくドイツ向けのちょっとしたショーだったんだろう」と述べている。

 メルセデスはテストでトラブルが続いており、チームへのプレッシャーを和らげるためにシューマッハーが速いタイムを出したとの説があり、彼はアジャスタブル・リヤウイングを何度も利用したとのうわさもある。

 しかしシューマッハー自身は、狙ったタイムではないと主張している。
「あの時は10周のランだった。だから(燃料が)すごく軽いとはいえないんじゃないかな。それにそのタイヤを使ったのは僕らだけじゃない」

 3日目にはクビカの代役候補として走ったニック・ハイドフェルドがトップとなり、総合3位に位置したが、これは、クビカの欠場に不安を抱くルノーのスポンサーを安心させるためだとの説がある。

 ブルーノ・セナは、Auto Motor und Sportに対し、「ハードとスーパーソフトの間には1.5秒から1.7秒の差があると思う」と述べている。

 バリチェロは、ウイリアムズは今年よくなったが、トップはレッドブルだとの考えを明かしている。
「レッドブルがトップだ」という彼のコメントをO Estado de S.Pauloが伝えた。
「でも今年のウイリアムズは昨シーズンに比べるとかなりのポテンシャルがある」
「それでも(レッドブルの)スピードは印象的だ。シーズンが始まるまでに多くのチームがさらにマシンを改良していくだろう。でもレッドブルも同じだ。開幕の段階で彼らは今シーズンもトップに位置しているだろう」

本日のレースクイーン

綾瀬優あやせゆう
2025年 / スーパーGT
RUNUP Rising Angels
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円