レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、メルセデスは最近現行マシンで行ったタイヤテストによって大きなアドバンテージを得たと確信している。
スペインGP後、メルセデスは2013年型マシンで1000kmにおよぶピレリタイヤテストを行った。これがモナコで明らかになり、今季型でのテストは規則違反であるとして、レッドブルとフェラーリから抗議が提出され、FIAが調査を開始した。
FIAは5日、メルセデスのテストは規則違反の可能性があるとしてこの問題をFIA国際法廷に委ねることを発表した。
メルセデスとピレリはこのテストで同チームが有利になるようなことはないと主張しているが、タイヤ専用テストを行うことでドライバーははどれぐらいアドバンテージを得られると思うかと聞かれたベッテルは、非常に大きな助けになると答えた。
「彼らがどのタイヤを使ったか具体的には分からないが、コースを走れば常に学ぶものはある」
「テストの中で、すでに使ったタイヤや将来使うタイヤを履いて走ったとすれば、1周1周が大きな意味を持つ」
「冬季テストの重要性を僕らは承知している。でも状況が違うからテストの質は同じではない」
「(冬季テストでは)マシンの開発の極めて初期段階だった。でもシーズン中盤に1回テストをするチャンスがあり、3日間走ることができれば、それは大きな助けになる」
メルセデスのテスト問題がFIA国際法廷で審理されることに関して、「規則に従った物の見方をすれば、当然のなりゆきだ」とベッテルは述べている。