セバスチャン・ベッテルが、レッドブル・レーシングに永久にいるとは言い切れないとして、5年後には他のチームに移っている可能性も、F1の世界から去っている可能性すらあると語った。
ドイツのWelt Am Sonntag紙の報道としてBBCが伝えたところによると、25歳ですでにF1チャンピオンシップ3連覇を成し遂げているベッテルは、共にタイトル獲得を成し遂げてきたレッドブル・レーシングに今は満足しているが、5年後には一緒に走っているかどうか分からないと語ったということだ。
いつかレッドブルから離れる日が来ると思うかと聞かれたベッテルは次のように答えた。
「何とも言えないな。5年後にはもう強い意欲がなくなって、走っていないかもしれない」
「5年後には新しいチャレンジに立ち向かう気持ちの準備ができて、他のチームで戦っているかもしれない。人間は誰でも時と共に変化する。優先事項が変わっていくんだ」
「今の時点では、ここで100パーセント安心していられる。他のどこかで走ることは想像できない」
「クルマは速く、チームには力がある。ここから去る理由はない。でも、だからといってここに永久にいるということではない」
長年、ベッテルが将来フェラーリに移籍するのではないかとの推測がささやかれている。ベッテルは2014年末までの契約をレッドブルと結んでいるが、BBCは、すでに両者の間では2015年までとその後のオプションつきの契約が結ばれているとみられると報じている。
レッドブル社のオーナー、ディートリッヒ・マテシッツは、ベッテルが他チームへの移籍を希望した場合、無理に引き止めたりはしないと語っているが、昨年末、フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、フェルナンド・アロンソが引退しない限りはベッテルと契約する気はないと断言した。アロンソとフェラーリは現在2016年末までの契約を結んでいる。