レッドブル・レーシングの2012年型マシンRB8を初めてドライブしたセバスチャン・ベッテルは、新車の競争力についてはまだ判断することができないと慎重な態度を示した。
ヘレステスト3日目、ベッテルは96周を走行、1分19秒297で全体の3番手だった。
今年のマシンにはタイトルを争える力があると思うかと聞かれたベッテルは「まだそれを判断するのは早すぎる」と答えた。
「自分たちの状況を見つめ、マシンの作業を集中して行わなければならない。他のチームが何をしているのかチェックするような時間はない」
「メルセデスの新車がまだだし、それが出ればもう少しはっきりするだろう。でも今の段階では今年もとても接戦になるだろうことは明らかだ」
「今日の午前中はとても寒くて、路面が滑りやすかった。マシンから2カ月離れていたから、リズムに乗るのに2周ほどかかったけれど、マシンのフィーリングはよかった」
「大体予想どおりだった。レギュレーション変更のためにグリップがかなり低下しているが、それにはすぐに慣れる。ここまでのところ、僕らは満足していいと思う。いくつか問題が出て時間を少しとられたが、それが普通のことだ」
レッドブルは開幕戦までにやるべき作業は多いとベッテルは述べた。
「まだまだ道のりは長い。今日は初日だ。これから向上する部分は多い。マシンがどう機能するかを理解しなければならない。そうすれば問題を適切に処理し、正しい方向性に開発を進めていける」
「今は今年重点を置くべき問題を理解することが重要だ。僕らの弱点は何か、どこを改善できるのかを見極めなければならない」