2011年F1第7戦カナダGPは、現地時間11日午後1時から公式予選が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが今季6度目のポールポジションを獲得した。
決勝のトップ10グリッドを決する予選Q3には、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、メルセデス、ルノーという上位5チームの10台が順当に進出。ザウバーの小林可夢偉はQ2で13番手に終わっている。
セッションは、今シーズンの予選で圧倒的な速さを見せるベッテルが序盤から主導権を握り、開始3分にトップタイムをマークしてセッションをリード。そのベッテルにフェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソのフェラーリ勢が続き、マーク・ウエーバーが4番手につける展開で進む。
しかし、ベッテルが序盤に記録した1分13秒014というタイムは、その後の終盤のアタックでも破られることはなく、ベッテルは今シーズン6回目、通算では21回目のポールを手にする。
一方、レッドブルの対抗馬と目されていたマクラーレン勢は序盤を5、6番手で終えると、その後もタイムが伸びずハミルトンが5番手。ジェンソン・バトンはメルセデスのニコ・ロズベルグにも破れ、7番手に沈んだ。
そのマクラーレンに代わってレッドブルへの挑戦権を手にしたのはフェラーリ勢。アロンソと共に僚友マッサも好タイムを連発し、終盤ベッテルにはわずかに届かなかったものの、2台がウエーバーを上回り、アロンソがフロントロウに並ぶ2番手を獲得。マッサも最終アタックでアロンソの後塵を拝したものの3番手に入り、跳ね馬2台が今季のベストグリッドを手にする結果となっている。
3戦連続でQ3進出を果たしたミハエル・シューマッハーは、セッション終盤のワンアタックを選択して8番手につけた。