F1第2戦マレーシアGPの公式予選Q3は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが逆転でトップタイムをマークし、2戦連続のポールポジションを獲得。ザウバーの小林可夢偉は10番手につけた。
決勝のトップ10グリッドを決めるQ3の争いは10分。コンディションはQ1、Q2に引き続きドライとなった。このQ3にはマクラーレン、レッドブル、フェラーリ、ルノーの各2台とメルセデスのニコ・ロズベルグ、ザウバーの小林可夢偉が駒を進めた。
セッションはファーストアタックのルイス・ハミルトンがいきなり1分35秒000という驚異的なタイムをマークし、ライバル勢にプレッシャーをかける。これに対し、レッドブル勢はベッテルがコンマ1秒遅れで2番手、3、4番手にマーク・ウエーバーとジェンソン・バトンが続き、この4台以外は終盤の一発アタックを選択した。
残り2分を切り、10台すべてのマシンが最後のアタックに向かう。まずは暫定トップのハミルトンが自身のタイムをさらに上回る1分34秒974をマークして、今季初ポールをその手に引き寄せる。
しかし、レッドブルのベッテルはセクター毎にハミルトンを上回るタイムを並べていき、最後もコンマ1秒ハミルトンのタイムを更新。1分34秒870というタイムで白熱の争いを制し2戦連続、通算17回目となるポールポジションを手に入れた。
3番手以下はウエーバー、バトン、フェルナンド・アロンソでここまでは開幕戦と同じ顔ぶれ。一方、そのオーストラリアでふるわなかったルノーのニック・ハイドフェルドが6番グリッドを獲得した。
ザウバーの可夢偉は惜しくも上位勢に割って入ることはできなかったが、堂々の10番グリッドを獲得し、日曜の決勝に挑む。