2011年F1第19戦ブラジルGPの公式予選は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがシーズン最多記録を更新する今季15回目のポールポジションを獲得した。小林可夢偉(ザウバー)は16番手に終わった。
最終戦ブラジルGPのポールポジションを決する予選Q3には、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスGPの各2台とフォース・インディアのエイドリアン・スーティル、ロータス・ルノーGPのブルーノ・セナという10台が進出。ザウバーの可夢偉は、Q1こそギリギリの17番手で切り抜けるも、続くQ2ではチームメイトのセルジオ・ペレスとともにタイムを伸ばすことが出来ず、今季最終戦での予選Q3進出は叶わなかった。
注目のQ3では、1回目のタイムアタックで暫定トップに躍り出たベッテルが、セッション終了間際のラストアタックでも自らのタイムを上回る走りを披露。セクター1、2を最速で駆け抜けたベッテルは、ただひとり1分11秒台にのせる圧巻のトップタイムで、今季15回目となるポールを手にした。
ベッテルが記録したこのシーズン15回目のポールは、1992年にナイジェル・マンセル(当時ウイリアムズ)が記録した年間最多ポール記録を超える新記録だ。(92年は全16戦)
そのベッテルに続いたのは、チームメイトのマーク・ウエーバー。一方のマクラーレン勢はジェンソン・バトンがウエーバーにコンマ2秒届かず、4番手につけたルイス・ハミルトンとともに決勝は2列目からのスタートとなった。
フェラーリのフェルナンド・アロンソは、最後に一時3番手まで順位を上げたものの、最終的にはハミルトンにコンマ1秒及ばず5番手に終わった。
メルセデスGPはニコ・ロズベルグが6番手。終盤の1回アタックにかけたフェリペ・マッサ以下が7〜10番手に並ぶ結果となっている。