2012年F1第8戦ヨーロッパGPの公式予選は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークし、2戦連続となる今季3度目のポールポジションを獲得した。ザウバーの小林可夢偉は7番手に入った。
フリー走行から僅差の争いが繰り広げられた今年のヨーロッパGP。ドライコンディションで行われた予選も、マシントラブルからフリー走行3回目を走れなかったレッドブルのマーク・ウエーバーがQ1で敗退、続くQ2では大幅な改良を行ってきたフェラーリ2台がノックアウトされるなど波乱含みの展開となり、トップ10を争うQ3にはマクラーレンとロータス、フォース・インディアの3チームだけが2台を送り込むかたちとなった。
そんななか、ザウバーの小林可夢偉はQ1を15番手で突破すると、Q2ではチームメイトのセルジオ・ペレスが苦戦するなかひとり気を吐き、ギリギリながらも10番手でQ3へ進出。その他ではレッドブルのベッテル、ウイリアムズのパストール・マルドナド、メルセデスのニコ・ロズベルグがQ3へと進んだ。
ポールポジションを争うQ3では、終盤にワンアタックをかけたベッテルがそれまでの接戦を打ち破る速さでトップタイムをマーク。なんと2番手のルイス・ハミルトンにコンマ4秒もの大差をつけ、ジム・クラークとアラン・プロストに並ぶ通算33回目のポールを獲得。3番手にはウイリアムズのマルドナドが入った。
また可夢偉も、最後のワンアタックでライバルのフォース・インディア2台とマクラーレンのジェンソン・バトンを上回る7番手タイムをマークし、今季3度目となるシングルグリッドを手に入れている。