2011年F1第18戦アブダビGPの公式予選は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークし、今季14回目のポールポジションを獲得した。小林可夢偉(ザウバー)は16番手に終わった。

 アブダビGPのポールポジションを決する予選Q3には、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスGP、フォース・インディアの各2台づつ、合計10台が進出。Q1ではエンジントラブルにより走れなかったルーベンス・バリチェロが脱落し、小林可夢偉もQ2で16番手に終わってノックアウト、チームメイトのセルジオ・ペレスとともにトップ10進出を逃した。

 注目のQ3では、マクラーレン、レッドブル、フェラーリの6台が1回目のアタックを行う一方で、メルセデスGPとフォース・インディアの4台はタイムアタックを行わずにタイヤを温存する作戦をとるかと思われたが、上位勢が終盤2回目のアタックに向かうとフォース・インディアの2台がコースインしたため、メルセデスの2台もポジションを守るためにアタックに向かうことになった。

 そんななか、ポール争いは1回目のアタックでトップにつけたルイス・ハミルトンが2回目のアタックでもベストタイムを更新し、ジェンソン・バトンとともに予選フロントロウ独占を引き寄せる。だが、最後にアタックをかけたベッテルが渾身の走りでマクラーレン2台を上回り、鮮やかな逆転劇で今シーズン14回目、通算では29回目となるポールを獲得した。

 このベッテルのシーズン14ポールは、1992年にナイジェル・マンセル(当時ウイリアムズ)が記録した年間最多ポール記録に並ぶものとなった。(92年は全16戦)

 ポールを奪われたマクラーレン勢は、ハミルトンが2番手、バトン3番手。4番手にはマーク・ウエーバーがつけ、フェラーリ勢はフェルナンド・アロンソが5番手となった。

 メルセデスとフォース・インディアの争いは、結局メルセデスのニコ・ロズベルグとミハエル・シューマッハーが7、8番手につけ、エイドリアン・スーティルが9番手。ポール・ディ・レスタはタイムを記録せず、10番手で予選を終えた。

 なお、17番手につけたウイリアムズのパストール・マルドナドは今回のレースに9基目のエンジンを投入しているため、予選のポジションから10グリッド降格。ウイリアムズはQ1脱落のバリチェロと並び、決勝は最後列からのスタートとなってしまった。

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