アブダビGPの予選で3番手を獲得したレッドブルのセバスチャン・ベッテルが、セッション終了後にレーススチュワードから召喚されていたことが明らかになった。
ベッテルは、予選Q3後のインラップ中に、突然チームの無線でマシンを止めるように指示され、ターン19のコース脇にストップ、マシンを降りたベッテルはメディカルカーでパルクフェルメに戻ることになった。
F1のテクニカルレギュレーションでは、セッション後のマシンは自力走行でパルクフェルメに戻らなければならず、車両からは1リッターの燃料サンプルを抽出できる状態でなければならないと定められている。
レギュレーション第6.6.2条には以下のように記されている。
「競技参加者は、イベント期間中のいかなる時期においても、車両から1リッターの燃料サンプルを引き抜かれる可能性があることを承知していなければならない」
「不可抗力を除いて(それが競技審査委員会に認められた場合)、プラクティスセッション終了後に燃料サンプルが要求された場合、該当する車両はまず自力でピットに走行して戻らなければならない」
レッドブルとエンジンサプライヤーのルノーはベッテルの停止理由について沈黙を守っていたが、スチュワードは双方の代表から、何が起こったかを説明するよう求めた。
今年のスペインのGPでは、予選トップタイムを記録したルイス・ハミルトンが今回のベッテルと同じような状況に陥り、彼は予選結果を剥奪され、最後尾スタートを強いられている。