2015年F1第8戦オーストリアGPの金曜フリー走行2回目は、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。

 FP1でトップ2につけたメルセデス勢が計測ラップに手こずる中、朝のトラブルを克服したベッテルが最初のアタックでトップタイムを記録、僚友キミ・ライコネンもコンマ2秒差で続くなど、フェラーリ2台が王者メルセデスと互角以上の走りを見せた。

 しかし、それもつかの間、フェラーリが後半のロングランを開始してすぐにベッテルが再びトラブルに襲われてしまう。スーパーソフトでロングランを始めたベッテルは突如ギヤボックスに不調をきたし、その後はガレージから出てくることができなかった。

 それでも、残されたもう一台のライコネンは、ソフトタイヤのロングランで同じ条件のニコ・ロズベルグをわずかながらも上回るペースで走行。時折、1分12秒台を挟みながら13秒台前半のタイムを並べたライコネンは、最後のラップも1分12秒台でまとめてロングランを終了。序盤のスーパーソフトこそフラットスポットをつくっているが、日曜の決勝に向けて順調な仕上がりをみせている。

 一方、トップを明け渡したメルセデス勢は、スーパーソフトのアタックで1分9秒611をマークしたニコ・ロズベルグが2番手につけたが、そのロズベルグも2周連続で計測ラップをミス。5番手タイムに沈んだルイス・ハミルトンに至っては3周連続でミスを連発するなど、共に重要視している予選一発のアタックに不安を残すかたちとなった。

 メルセデスの2台はロズベルグがソフト、ハミルトンがスーパーソフトでそれぞれロングランを行ったが共にタイヤのデグラデーションも少なく最後まで安定したタイムを記録している。
 ハミルトンの前、4番手にはパストール・マルドナドが入り、FP1をジョリオン・パーマーに譲ったロマン・グロージャンもフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグに続く7番手と、ロータスは今回も好位置につけている。

 FP2でフェルナンド・アロンソに新しいショートノーズを投入したマクラーレン・ホンダは、そのアロンソが17周を走ったところで一旦ガレージに入ると、その後は一向に出てくる気配をみせず、ジェンソン・バトンもセッション折り返し直後に「パワーを失った」と報告。チームメイトと同じく17周で初日の走行を終えることとなった。

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