セバスチャン・ベッテルとレッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは、フェルナンド・アロンソに対する行為でドライブスルーペナルティを科せられたのは不当だと訴えている。
ベッテルは、F1イタリアGP決勝26周目の3コーナーで、アウトからオーバーテイクを試みたアロンソに十分なスペースを与えなかったとして、スチュワードからドライブスルーペナルティを科せられた。ふたりは12ヶ月前にも同じようなバトルを繰り広げている。
ベッテルは、今回のペナルティが正当なものだったかと聞かれ、「僕から言えばノーだ。しかし、それを判断するのは僕じゃない」とコメントした。
一方でホーナーは、その後にベッテルがリタイヤしたため、結局関係なかったとしているが、「私としては少し厳しく思えた。ペナルティを科すほどのものではないと感じている。これは私の意見だ」と不満を口にしている。
2011年に逆の立場で罰せられなかったアロンソに対し、同じような状況で今回ベッテルが罰せられた背景には、バーレーンGPで問題視されたニコ・ロズベルグのドライビングで、FIAからレース中の防御に関するガイドラインが明確に示されたことが挙げられる。
F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、イギリスGPを前にすべてのドライバーに次のような文書を送っている。
「ストレートでブレーキングエリアに入る前にポジションを防御しているドライバーは、オーバーテイクを試みるマシンのかなりの部分が自分のマシンに並んでいない限りは、最初のアクションの間にはコース幅をすべて使うことができる。この形で防御する間、そのドライバーは正当化できる理由なくコース外に出てはならない」
「誤解を避けるために明らかにすると、オーバーテイクを試みるマシンのフロントウイングの一部が前のマシンのリヤホイールに並んでいれば、それは“かなりの部分”とみなされる」
昨年と今回の件を比較したアロンソは、「この動きを理解している人々にとっては大きな違いになった」と、語っている。