モナコGP決勝でクラッシュを喫したルノーのビタリー・ペトロフは、次戦カナダGPには完璧な体調で出場できるだろうと語った。また彼は、レース中にバトルをしたエイドリアン・スーティルのドライビングについて批判している。
ペトロフは残り6周のところでスイミングプールのバリアにヒットした。彼は足を骨折したのではないかと恐れたというが、病院での検査の結果、骨折はないことが明らかになった。
「元気だよ。足が多少痛むけど、カナダには元気で臨めるはずだ」とペトロフはルノーの公式サイトにおけるビデオインタビューで語った。
「足がはさまっていて、マシンから出られなかった。それに足の感覚がなかったんだ。『なんてことだ、大変なことになった』と思ったよ。足が折れているんじゃないかと思ったんだ。僕はマシンにいて助け出してもらえるのを待った」
「病院で全身の検査をし、分析してもらった結果、問題ないようだ。少し休む必要はあるので、その後どうなるか様子を見よう」
スーティルが減速し、それを避けようとしたハイミ・アルグエルスアリがルイス・ハミルトンと接触したとして、ペトロフは自分は行き場がなかったと語った。
「フォース・インディアがワイドになるのを見た。彼はウォールに接触してパンクしたんだと思う。その後アルグエルスアリだ。彼は周回遅れなのになぜ僕をオーバーテイクしたのか分からない」
「ルイスが減速し始めたのでアルグエルスアリもブレーキングしたんだと思う。ルイスは事故を避けようとしてハードブレーキングをし、アルグエルスアリも同じことをした。でも彼はルイスのタイヤに当たり、少しマシンが飛んだ。僕はできるだけハードにブレーキングしようとしたが、遅すぎたみたいだ。ああいう状況では何もできないよ。それでウォールにヒットした」
また、ペトロフは、それより前の段階で5位争いをしていたスーティルのドライビングを批判した。
「スーティルの防御はひどすぎた。彼を抜こうとして3回か4回並びかけたけれど、彼は何度も僕をウォールに押しつけ、ラインを閉じた。1度だけじゃない。2度もだ」
「フェアじゃない。モナコではオーバーテイクが難しいんだ。彼のタイヤは完全に終わっていたし、彼自身それを分かっていた。誰だって彼を抜ける状態だった。残念だよ」