フェラーリのエンジニアリングディレクター、パット・フライは、今シーズン、フェラーリはシミュレーターにおいて大きな前進を果たせたと語った。
今年初め、ペドロ・デ・ラ・ロサが開発ドライバーとしてチームに加入した。フェラーリは、マクラーレンやレッドブルと比べて、ドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーターの分野で立ち遅れており、デ・ラ・ロサはその開発作業をサポートする役割を担った。
シミュレーター技術の前進状況について聞かれたフライは、シミュレーターが完璧といえる状況になることはありえないが、フェラーリは状況を向上させつつあると語った。
「その分野について我々は努力してきたし、ペドロが大きな貢献をしてくれた。状況は極めてよくなったと思う」
「シミュレーターが実際コースを走っているマシンと全く同じになることはない。だがビジュアルやキューイングといった、ドライバーに対して正しいフィードバックを与えるのが難しいさまざまな事がそれなりに改善されたと思う」
「望んでいるような状況になったか? その答えはノーだ。誰であれ(シミュレーターが)完璧だと言うことはないだろう」
「いくらか進歩したが、今後も永久に進歩させていくことになる」
2014年には1.6リッターV6ターボエンジンが採用されるため、その大きな変化に対処するためにシミュレーターは重要な役割を果たすことになる。
「やれることは非常にたくさんある。空力特性、ダウンフォースレベル、ドラッグレベルのための作業ができる」とフライ。
「パワーユニットに関する戦略がある。予選で走るスピードと決勝で走るスピードには大きな違いがあるのだ」
「ベストのテクニックを見つけ出すためには膨大な作業を行わなければならない」
「これからクリスマスまで毎日シミュレーターを使っても、エンジンについて学ぶことはまだまだたくさんある」