マクラーレンのセルジオ・ペレスは、モナコGPのアグレッシブなドライビングで批判を受けているが、自分は何も愚かなことはしていないと改めて主張した。

 ここ数戦のペレスは、決勝でしばしば他のマシンにアグレッシブに仕掛け、チームメイトのジェンソン・バトン、キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソらから批判を受けている。
 モナコでペレスと接触した結果、貴重なポイントを失ったライコネンは、レース直後、ドライバーたちはペレスに話をすべきだと思うかと聞かれ「無駄だろうね」と答え「誰かがあいつの顔を殴るべきなのかも」と発言した。

 しかしカナダGPを前にペレスは、自分のアクションは限界ぎりぎりではあったが、何も悪いことはしていないと述べた。
 レース直後にペレスは「キミは僕に全くスペースを与えなかった。僕には避ける術はなかった。あのアクシデントを避けることができる人間がいるとしたらそれはキミだ」とコメントしている。

「モナコで前のドライバーをオーバーテイクしようとすれば、何をしたってそれは限界ぎりぎりの動きになる」とペレスはカナダGP前に語った。

「何度か限界ぎりぎりの動きをし、最終的にはうまくいかなかった。期待していたような結果は出せなかった」
「でも僕の動きは正しいものだったと思う。ばかげたことは何もしていない」

 ペレスは、ライコネンからの厳しい批判はレース直後のものであるため、気にしていないと語った。
「レース直後だったからね。僕らは人間だから、ものすごく腹を立て、ものすごく怒った直後には、誰かを批判したくなる」
「彼が僕のレースを台無しにしたと僕は思った。僕が彼のレースを台無しにしたと彼は思った。レース直後には何かしらの発言をしてしまいがちだ」

 ペレスは、他のチャンピオン候補と異なりライコネンとは接触してしまったことに驚いている。
「僕のアクションを見ると、相手はジェンソンやフェルナンド、キミといったワールドチャンピオンシップのことを真剣に考えているドライバーたちだ。だからキミがドアを閉めるとは思わなかった」
「でも実際のところ、ああいうことが起きてしまった。あの一件は過去のものとして、ここで素晴らしいレースをすることを目指す」

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