IZODインディカー・シリーズに参戦するチーム・ペンスキーのボス、ロジャー・ペンスキーは、3年間シリーズ2位に敗れたものの、ウィル・パワーへの信頼は揺らがず、チャンピオンを獲得できる実力があると信じている。
毎年インディカーでチャンピオン争いを繰り広げるも、3年連続でシリーズ2位となっているパワー。昨年も、ポイントリーダーとして最終戦フォンタナに挑んだが、クラッシュを喫し逆転でライアン・ハンター-レイにチャンピオンを奪われてしまった。
ペンスキーは、オフシーズンにチームが行った変更によって、彼がチャンピオンになれるかどうかは、ドライバー自身よりもチームにかかっていると語る。
「去年チャンピオンを獲得できなかったことは、彼も我々もがっかりした。ロードでは、すでに彼が勝てる男だってことを証明している。彼は去年のテキサスでもいい走りを見せていた。オーバルでも上手くやれるはずだ」
「我々は、彼がいいと感じてくれて、ハードにドライブできるクルマを準備しなければならない。我々はそこに注目しているんだ。今年に関してたくさん話してきて、チームにいくつかの変更を加えた。うまく行けば配当がもらえるだろうね。でも彼に投資する価値は十分だと思うよ」
昨年まで3台体制で挑んでいたチーム・ペンスキーだが、今季フル参戦するのは2台のため、ペンスキーが語ったチームに行った変更のひとつに、ピットクルーの配置変更が含まれている。
「我々は彼に勝つようにとプレッシャーをかけることはしないよ。レース中にプレッシャーをかけることが仕事とは思わない。我々がしなければならないことは、技術を理解し、彼がよくなるように手助けすることだ」
「我々は、毎レース彼に伝えているんだ。『君は我々の仲間だ。我々はドライブするために金で雇っただけのドライバーなんて必要としない。これまでも、これからもね』」とペンスキーは語っている。
パワーは、開幕戦セント・ピーターズバーグでもポールポジションを獲得し、終盤まで優勝争いを繰り広げていたが、コーションラップ中に後ろにいたJR.ヒルデブランド(パンサー)に追突され後退。3周遅れの16位で開幕戦を終えている。