ホンダは、2014年からWTCC世界ツーリングカー選手権に新規参戦するシトロエンが、新車開発の面においてホンダよりも先行しているとの認識を示した。
フランスメーカーのシトロエンは、来年セバスチャン・ローブとイバン・ミューラーがドライブするニューマシン『C-エリーゼWTCC』の走行テストをすでにスタートさせており、参戦初年度となる2014年シーズンに向けて着々と準備を進めている。
一方、先週末のソノマで2013年のマニュファクチャラーズタイトルを獲得したホンダは、来年1月まで新車を用意できる予定にないとみられている。
こうした状況について、ホンダのモータースポーツマネージャーを務めるウィリアム・デ・ブラーケレールは、シトロエンが2014年のシーズン序盤で優位に立つ可能性があると示唆した。
「シトロエンは、タイミング的に我々よりもいい状況にある。確かに不利だと考えることができる」とブラーケレールが英AUTOSPORTに語っている。
「我々よりも早く(マシンの)製作と開発に着手したことは明らかだ。彼らには有利になる」
「シトロエンほど熟成されない状態で4月を迎えることになるかもしれない」
しかしブラーケレールは、ポジティブな面もあると考えている。
彼は、今シーズンとは違い、ホンダが一年を通して改善できるようになるため、マシン開発においてシーズン半ばには彼らのレベルに追いつくことも可能との考えを持っているという。