モンテイロ選手がレース1で6位、レース2で4位
タルクィーニ選手はレース1、レース2ともに8位入賞を果たす
2014年6月22日(日)・決勝
会場:スパ・フランコルシャン(7.004km)
天候:晴れ 気温:18℃ コースコンディション:ドライ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第7戦は、好天のスパ・フランコルシャンで決勝レースを迎えました。
午後0時45分から行われたレース1では、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手が5番手から、ティアゴ・モンテイロ選手は予選6番目のタイムでしたが、グリッドダウンのペナルティーが 科されるなどして10番手のスタートです。そして、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手は6番手、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は8番手からスタートし、上位進出を狙いました。好スタートを切ったモンテイロ選手は、オープニングラップで5台をパスし、5番手に浮上します。その後、激しいポジション争いを展開し、5番手を死守していたモンテイロ選手でしたが、最終ラップのチェッカー直前にかわされ、0.073秒差の6位でフィニッシュしました。タルクィーニ選手はスタートで出遅れて9番手となりましたが、その後ポジションを1つ上げて8位でフィニッシュ。ミケリス選手は7位、レース序盤でシケインカットによりドライブスルー・ペナルティーを科せられたベナーニ選手は13位で、レース1を終えました。
午後2時からのレース2では、リバースグリッドによりベナーニ選手が2番手、ミケリス選手が4番手、モンテイロ選手が5番手、タルクィーニ選手が6番手からのスタートです。レース1と同様、すばらしいスタートダッシュを決めたモンテイロ選手は、オープニングラップを2番手で終え、首位に迫りました。2番手スタートのベナーニ選手は、スタートで大きく出遅れると、10番手までポジションを落としてしまいました。ミケリス選手は4番手、タルクィーニ選手は5番手でオープニングラップを終えています。その後、モンテイロ選手は4周目、7周目に後続にパスされ、4番手にダウン。ミケリス選手、タルクィーニ選手もポジションを守ることができず、ミケリス選手は7位、タルクィーニ選手は8位に順位を落とし、9周のレースを終えました。
Hondaは第7戦を終えマニュファクチャラーズ選手権で392ポイントを獲得し、ランキング2位となっています。ドライバーズ選手権においては、モンテイロ選手が125ポイントで4位、タルクィーニ選手が105ポイントで5位、ミケリス選手が74ポイントで9位、ベナーニ選手が51ポイントで11位となっています。
ティアゴ・モンテイロ選手(6位/4位)
「もっといい結果を狙っていましたが、攻めてくるライバルを抑えるのは非常に困難でした。しかし、すぐにマシンをアルゼンチンに輸送しなければならないので、どこも壊さなかったことはよかったと思います。7月には新しいコンポーネントをテストすることができます。このコンポーネントが、シーズン後半に向けてパフォーマンス向上につながることに期待しています」
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(8位/8位)
「レース1では、高速で他車と接触し、かなり危険な目に遭いました。大きな事故になってもおかしくありませんでした。ここはストレートが長く、私たちが苦戦させられるサーキットであり、レース2ではスピードが足りませんでした」
アレッサンドロ・マリアーニ | Castrol Honda World Touring Car Team代表)
「モンテイロ選手にとって、非常にいい週末になりました。レース2は、あとわずかで表彰台に手が届くところでした。この難しいコースでのこの結果に満足しています。このあとは、シーズン後半に向けてパフォーマンスアップするために、新しいパーツが必要です」
堀内大資 | Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「レースでは、マシンに大きな問題は発生しませんでしたが、このコースに対応するスピードが足りませんでした。ヨーロッパでの戦いを終え、次のアルゼンチンまでのインターバルで4日間のテストを組む予定です。このテストでマシンを改善し、後半戦に巻き返しを図りたいと思います」