ミケリス選手が4番手、タルクィーニ選手が5番手のタイムをマーク
Honda Civic WTCCはヨーロッパラウンド最後の戦いでの勝利を目指し、決勝レースに挑む

2013年6月29日(土)・予選 会場:ボアヴィスタ・サーキット(4.800km)
天候:晴れ 気温:34℃ コースコンディション:ドライ

Castrol Honda World Touring Car Teamは、ヨーロッパでの最後のレースとなるシーズン7戦目を迎えました。ポルトガル・ポルトのサーキットは、2年に1度作り上げられる公道を利用した市街地コースで、高速であり路面は滑りやすく難しいコースです。また、ポルトはティアゴ・モンテイロ選手の地元でもあり、多くのファンがHonda Civic WTCCとモンテイロ選手の応援に集まりました。

予定より1時間遅れて、午後3時に開始されたQ1では、まずモンテイロ選手とガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)がコースインしますが、ともにアタックには入らずにピットに戻りました。モンテイロ選手は予選に先立って行われたフリープラクティスで、ターボチャージャーにトラブルが発生。その修復が完全でない状態でした。結局、モンテイロ選手は予選のほとんどをピットにとどまり、終盤にコースインしましたが2分8秒209とタイムは伸びず、17番手に終わりました。タルクィーニ選手は1回目のアタックで2分7秒765、3回目のアタックで2分6秒522とタイムを伸ばし、3番手でQ2進出を決めました。

Zengõ Motorsportのノルベルト・ミケリス選手は、1回目のアタックで2分6秒876と、その段階でトップとなる好タイムをマークし、アタックを終了。結局、4番手でQ2へ進みました。

15分間のQ2では、セッション開始早々のアタックで、タルクィーニ選手が2分7秒739、ミケリス選手が2分6秒033をマークしました。このあと、アクシデントによりセッションは赤旗中断となりました。予選再開後、タルクィーニ選手は2分6秒172とタイムを縮めます。ミケリス選手は最初のアタックでのタイムがベストラップとなり、その結果、ミケリス選手は4番手、タルクィーニ選手は5番手で予選を終えました。

6月30日(日)に行われる決勝において、Honda Civic WTCCは、開幕戦以来続いている表彰台獲得と、勝利を目指してレースに挑みます。

コメント
ノルベルト・ミケリス選手(4番手)
「以前にこの場所でレースをしたことがありますが、このサーキットにすぐに慣れるように長い時間シミュレーターを使ってトレーニングをしてきました。明日の決勝ではいいスタートを切り、トラブルのないレースをしたいと思います」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(5番手)
「今日の午後、車内はすごく暑くなりました。顔の横を汗が流れ落ち、マシンの力を最大限に引き出すためには、一生懸命集中しなければなりませんでした。気温とともに路面温度も相当高くなり、タイヤのコンディションはすぐに厳しくなりました。しかし、条件は皆同じですし、本当のレースは明日です。マシンの調子はいいのでがんばります。参戦初年度のこれまでの結果には非常に満足しています。我々は優勝を果たし、私はポールポジションを2度獲得して、Civicのドライバーが10回表彰台に立っています。Hondaはマニュファクチャラーポイントのトップにいます。シーズン後半は、世界各国を旅するため厳しい戦いとなるでしょうが、Civicはとても速いマシンに成熟してきていると好感触を持っています」

ティアゴ・モンテイロ選手(17番手)
「私にとっても、私たちを応援してくれるファンにとっても、残念な予選となってしまいました。午前中のプラクティス1では、5番手タイムを出していましたので、午後はもっといい結果が出せると思っていました。私の故郷に世界選手権が来るのはとても楽しい雰囲気です。だれもが熱心に喜んでレースを見に来てくれます。私はさまざまなイベントに参加して、とても忙しい週末を過ごしていますが、それによってレースで多くの人がカストロール・ホンダを応援してくれれば、とてもうれしく思います」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「2回目のフリープラクティスにおいて、モンテイロ選手のマシンにターボチャージャーのトラブルが起こりました。予選までに交換はできたのですが、時間的に厳しくセッティングが完全ではない状態でした。そのため、予選ではターボの過給に問題が発生し、残念な予選結果となってしまいました。明日までに、3台ともターボチャージャーを中心に再点検します。今回はウエストゲートのコントロールなどに変更を加え、エンジンレスポンスやドライバビリティーの向上を図りました。その成果は出ていると思います。決勝については、このサーキットは市街地コースで、気温も高いことからレースはハードなものになると思いますが、勝利を目指してがんばります」

本日のレースクイーン

村上楓むらかみかえで
2025年 / スーパーGT
埼玉GreenBraveサポーターズ
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円