ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)の副社長、スティーブ・エリクセンは、インディカーのファンは2015年から導入される新たなエアロキットの見た目を見て驚くだろうと語っている。
インディカー・シリーズでは、15年のすべてのレースでエアロキットを導入することを昨年発表。その後、シリーズにエンジンを供給しているホンダとシボレーがエアロキットを製作し供給することが発表されていた。
エリクセンは、マシンの広範囲に及ぶ差異は大きな注目を集めるだろうと語っている。
「エアロキットを直接見たら、どれほどルールがオープンなのかと驚くはずだ」
「シボレーとホンダのマシンとで差異を持たせるという目標は達成されているよ。ルールがとてもオープンになっているから、マシン間にかなりの違いを見つけることができるだろう」
「最終的にはスポーツカーのような状況になるだろうと思っている。マシンの全てに細かい違いを見ることができ、大きな注目を集めるだろう」
エリクセンによると、ホンダはキットでの広範囲な風洞テストを終えているという。現在のルールでは、ホモロゲーションを取得したキットは15年に開発凍結となるが、マニュファクチャラーは16年に向けて限定的な変更を施すことが認められている。
「仮に規則が現在のままであれば、15年のマシンの次は、アップデートされた16年のマシンを見られるだろう」
「チームが同じマニュファクチャラーにとどまり続ける限り、ベースのコンポーネントは同じままとなる。何をアップデートするにしても、そのマニュファクチャラーの新たなパーツを買うことになる」
ホンダの2015年のエアロキットを使用することを計画しているチームは、来年の3月1日にキットを受け取るためには11月1日までにオーダーを終えなくてはならない。これは、マニュファクチャラーとの提携を比較的早く完了する必要があるということだ。
各チームには、現在のダラーラのパッケージにとどまるという選択肢もあるが、マニュファクチャラーのキットではパフォーマンスの向上が見込まれていることから、そうした選択はコスト以外でのメリットは殆ど無いだろうと見られている。
マニュファクチャラーは、キットの詳細を最終的に決定してチームに供給する前に、10月から来年1月までの間に6日間のテストを行うことが認められている。