予選でモンテイロ選手が7番手、タルクィーニ選手10番手
レース2ではフロントローと2列目をHonda Civic WTCCが占め、シーズン初優勝を目指す
2014年5月24日(土)・予選
会場:ザルツブルクリンク(4.241km)
天候:晴れ 気温21℃ コースコンディション:ドライ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第5戦の舞台は、オーストリアのザルツブルクリンクです。ザルツブルク市街から約15kmに位置するザルツブルクリンクは、2本の長い直線が特徴の高速サーキットです。
午後2時45分から行われた20分間のQ1では、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手と4台のHonda Civic WTCCが真っ先にコースインし、アタックに入りました。1回目のアタックで、ミケリス選手は1分23秒207、ベナーニ選手は1分23秒450、モンテイロ選手は1分23秒556のタイムをマーク。タルクィーニ選手はアタックせず、ピットに戻りました。残り10分を切った時点で、タルクィーニ選手が1分23秒527のタイムを出し、Q2進出圏内に入りました。セッション終了間際、モンテイロ選手とベナーニ選手が2回目のアタックに向かいます。そしてベナーニ選手は1分23秒073、モンテイロ選手は1分23秒097と、ともにタイムアップを果たしました。ミケリス選手とタルクィーニ選手は1回のアタックのみでQ1を終え、その結果、ベナーニ選手が7番手、モンテイロ選手8番手、ミケリス選手9番手、タルクィーニ選手12番手となり、4台のHonda Civic WTCCは揃ってQ2へ進みました。
上位12台による10分間のQ2では、まずモンテイロ選手がアタックに入り1分22秒790、続いてタルクィーニ選手が1分22秒929をマークしました。ミケリス選手は1分23秒079、ベナーニ選手1分23秒232と各車が1回目のアタックを終えた直後、他車のアクシデントによりセッションは赤旗中断となりました。約10分間の中断後、Q2は再開され、各車2回目のアタックに入ります。まずベナーニ選手が1分22秒866とタイムを更新。続いてミケリス選手も1分22秒871とタイムアップを果たします。タルクィーニ選手とモンテイロ選手の2回目のアタックは、セッション終了のタイミングとなりタイムアップは果たせませんでした。結果、Q2はモンテイロ選手7番手、ベナーニ選手8番手、ミケリス選手9番手、タルクィーニ選手10番手で終わり、Honda Civic WTCCはQ3進出を果たすことはできませんでした。
5月25日(日)に行われる決勝レースにおいて、レース2ではリバースグリッドによりタルクィーニ選手がポールポジションから、ミケリス選手が2番手、ベナーニ選手が3番手、モンテイロ選手が4番手と、2列目までをHonda Civic WTCC勢が占め、今シーズン初優勝を狙います。
ティアゴ・モンテイロ選手(7番手)
「ザルツブルクリンクはHonda Civic WTCCにとって難しいコースであることは承知していましたが、周回を重ねるごとに自信が付いてきましたし、マシンのバランスもよくなっています。明日のレースについては、やってみなければ分からないことも多いですが、みんなでがんばりレース2では好結果を出したいと思います」
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(10番手)
「明日はまず、レース1をきちんと完走しなければなりません。高速で、集団での走行となるでしょうから、スタートから十分に気をつけなければなりません。レース2では、3台のHonda勢が私をサポートしてくれます。それでも難しいレースになるでしょうが、少しでも多くのポイントを獲得することが目標です」
堀内大資 | Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「ザルツブルクリンクは高地の高速サーキットなので、エンジンサイドとしてはアクセル全開時のピックアップをよくするために、フューエルマッピングを高速仕様にしました。それを含め、マシンに大きな問題は出ていません。Q2において、4台のHonda Civic WTCCでうまくスリップを使い合う作戦でしたが、タイミングが合わず、タイムアップが果たせませんでした。結果Q3に進めなかったことは残念です。明日のレースでは、レース2で4台揃って好ポジションからのスタートですので、いい結果が得られるよう、がんばります」