WTCC世界ツーリングカー選手権第2戦マラケシュの予選で、シビックWTCCを駆るガブリエル・タルキーニがホンダにシリーズ初のポールポジションをもたらした。
ウエットレースの開幕戦から一転、絶好のドライコンディションで迎えた第2戦マラケシュの予選は、モンツァと同じ高速タイプのストリートサーキットが舞台。直前に行われたフリープラクティス2でトップ3を占めたシボレー勢に対し、僅差の4、5番手につけるなど好調をキープして予選に臨んだホンダワークスの2台は、タルキーニがシボレー・クルーズの3台を逆に上回る結果で予選Q1をトップで通過した。
迎えたQ2では、トム・コロネル(BMW 320 TC)とジェームス・トンプソン(ラーダ・グランタ)の2台がQ1で負ったダメージのためセッション参加を断念。結果10台によって争われることになったポール争いは、序盤のファーストアタックで1分44秒358をマークしたタルキーニが、2番手のジェームス・ナッシュ(シボレー・クルーズ)に0.048秒差をつけ、ホンダでの初ポールポジションを決めた。
一方、前戦ポールシッターのイバン・ミューラーや同2番手のトム・チルトンといったシボレー勢はトラフィックに前を阻まれ、ミューラーがトップから0.146秒差の3番手。また、第2セクターまでタルキーニをコンマ5秒リードしていたチルトンも、先行車のフェルナンド・モンジェ(セアト・レオンWTCC)に行く手を遮られ5番手に沈んだ。
ポールを逃したシボレー勢は、それでも2番手から6番手までを占め、昨年のチャンピオン、ロブ・ハフがセアト勢のトップとなる7番手につけた。
なお、もう一台のシビックを駆るティアゴ・モンテイロは、Q1でブレーキングをミスし、第2シケインの出口でウォールにヒット。赤旗の原因をつくったモンテイロは、Q2進出の上位12台に入ることができず、開幕戦に続きQ1で敗退。プライベーターとしてシビックWTCCを走らせるゼンゴ・モータースポーツのノルベルト・ミケリスも17番手に終わっている。