インディカーにエンジン供給をするホンダとシボレーが、2015年から導入されるインディカー・シャシーのエアロキットを製作し供給することをインディカーは発表した。
インディカーは、エアロキットの導入を2015年のすべてのレースで使用され、スーパー・スピードウェイやロード、ストリート、ショートオーバルなどで別々の仕様になると今年の6月に発表している。
ファンはそれぞれのメーカによって供給されるキットによって外観の違いを楽しむことができ、エアロキットを採用する際はマシン名にサプライヤーの名前も組み込まれるとされ、キットの導入はスピードを向上させる重要な技術変化のひとつだとインディカーは語る。
インディカーの競技委員長を務めるデリック・ワーカーは「エアロキットは、コントロールされたコスト計画を供給し、多様なファンたちに新たな経験をもたらし、技術的な取り組みも新しくしてくれる」とコメント。
6月の発表した時からホンダとシボレーが供給してくれる期待が高まっており、両マニュファクチャラーはすでに開発に取り組んでいるようだ。
シボレーのインディカー・プログラム・マネージャーのクリス・べルーべは、「我々は、2015年のレースシーズンの始りにシボレーエンジン・ユーザーにエアロキットを供給できることに興奮しているよ。とてもユニークなシチュエーションだね。シボレーにとってより幅広くマシンに携わる事ができ、我々のチームが勝つためにより責任を負うだろう。成功するために集中できると確信しているよ」と語る。
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントのテクニカルディレクターを務めるロジャー・グリフィスも、「我々は2015年のエアロキット導入を楽しみにしている。エンジン開発を続ける一方で、エアロキットはマニュファクチャラーの競争に違う面を与えてくれる。ホンダとシボレーは、ファンに新たな楽しみを供給できるし、それはインディカーを助けになるはずだよ」とコメント。
2016年からは、新たなエンジンマニュファクチャラーの参入とエアロキットのサードパーティベンダーの参加が予定されているが、ホンダ・シボレーの両マニュファクチャラーも承認されれば同時にキットを改良することができる。
開発が許されれるのは、サイドポッド、エンジンカバー、オーバル用フロントウイングの主翼とエンドプレート。インディカーは、事故が起きた時のダメージを抑える可能性も考慮している。
また、エントラントは、キットの導入は1シーズンで2つまでと制限され、ダラーラが供給する予選用のエアロパッケージも含まれる。またダラーラはいくつかのスタンダードなエアロコンポーネントも供給するようだ。
またキットの開発は、2014年10月6日から翌年の1月18日までコースでテストが行われる。