September 20 2015, RACE
SUPER GT Round 6
スポーツランドSUGO
#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が優勝
NSX CONCEPT-GTに今季初勝利をもたらす
2015年9月20日(日)・決勝
会場:スポーツランドSUGO(3.704km)
天候:晴れ
気温:27℃(14:00時点) 路面温度:39℃(14:00時点) コースコンディション:ドライ
観客:2万8500人
周回数:81周
9月20日(日)、宮城県仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが行われました。
昨日に続き、本日もスポーツランドSUGO周辺は雲が多いものの晴天に恵まれました。特に午後に入ってからは青空が広がり、コースコンディションは終日ドライとなりました。
昨日行われた公式予選では、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が2番グリッド、#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が3番グリッドを獲得。さらに#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)は8番グリッド、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)は9番グリッド、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)は10番グリッドから本日の決勝レースに挑みます。
決勝レースのスタートドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは野尻選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTはターベイ選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは武藤選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTはバゲット選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは山本選手が担当します。
午後2時、フォーメーションラップに続いてローリングスタートが切られ、81周の決勝レースが始まりました。
5台のNSX CONCEPT-GTはグリッド順位を守り、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは2番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは3番手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは8番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは9番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは10番手でオープニングラップを終えます。
3番手を走行する#64 Epson NSX CONCEPT-GTのペースは序盤から速く、2番手の#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTとは2秒以下の間隔を保ち追走、そして#64 Epson NSX CONCEPT-GTは23周目の最終コーナーでイン側のグリーンエリアにはみ出しながら#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTをオーバーテイクし、2番手に浮上しました。しかし、グリーン上を勢いよく走行したためにサスペンションにダメージを負い、直後にペースダウンを余儀なくされます。その後、#64 Epson NSX CONCEPT-GTはタイヤ交換と給油を行ってコースに復帰したものの、マシンの状態が完全ではなかったため、ピットに戻った途端にリタイアを喫することとなりました。
25周目、ライバル陣営の1台がバックストレートでクラッシュし、コース上に停止するアクシデントが発生、セーフティカーが出動となります。GT500クラスとGT300クラスはそれぞれメインストレート上に整列したあと、改めてセーフティカーランを再開しました。この間、ピットロード入り口は閉鎖されましたが、30周目にはピットロード入り口がオープンとなります。このとき、すでに周回遅れになっていたライバル陣営の1台を除くGT500クラスの全車がピットイン。
GT300クラスの車両も大半がピットストップを行ったため、ピットレーンは大混雑となり、方向転換を行う際にピットロードを塞ぐ格好になる車両が現れます。この影響でピットレーンが渋滞し、ピットアウトタイミングが30秒ほど遅れる車両があったほか、ピットアウトの混乱が収まる前にセーフティカーが退去してレース再開となったため、ここでの混乱がレースの流れに大きな影響を与えることになりました。
セーフティカーランが終わった33周目の段階で、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは2番手をキープ。これに#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが9番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが10番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが11番手で続きます。後半を担当するドライバーは、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは伊沢選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは塚越選手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは松浦選手です。
ピットストップで硬めのハードタイヤに交換した#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはここからぐんとペースを上げ、トップを走るライバルの背後に迫ります。そして35周目のストレートで抜群のスピードの伸びを見せると、伊沢選手はそのまま豪快にオーバーテイクを決め、トップに浮上します。ここから伊沢選手はライバルを引き離し、40周目には3.1秒、43周目には5.0秒のリードを築き上げ、トップの座を確固たるものとしました。
その後もレースは緊迫した展開が続きましたが、セーフティカーラン中のピットストップなどでいつかの違反があり、次々とペナルティが下されていきます。70周目の時点でトップは引き続き#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTで、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは6番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは9番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは10番手となりました。
76周目、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTのペースが落ち、そのままピットレーンへと向かうとリタイアを喫します。原因はエンジン補機類のトラブルでした。
残る3台のNSX CONCEPT-GTはこのままのポジションで81周のレースを走りきり、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは優勝、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは6番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは8番手でチェッカーフラッグを受けました。ただし、レース終了後に#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTにはピットストップ時にピットレーンの通行を妨げたとして、そして#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTはセーフティカー中の追い越しが理由で、それぞれ37秒のタイム加算が行われた結果、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは7位、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは8位という正式結果となりました。
この結果、チャンピオン争いのドライバー部門では通算49点を獲得した山本選手と伊沢選手がトップと2点差の2番手に浮上。塚越選手と武藤選手は26点で10番手、小暮選手とターベイ選手は17点で13番手、武藤選手と野尻選手は10点で14番手、バゲット選手と中嶋選手は3点で15番手となりました。
一方、GT300クラスではポールポジションからスタートした#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は、ピットストップの混乱などで後退を余儀なくされ、12位でフィニッシュしました。
次戦は10月31日(土)、11月1日(日)にオートポリスで開催されます。
松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「ここで絶対に勝たなければいけないという心構えで臨んだレースで優勝し、タイトル獲得の期待を終盤戦までつなぐことができて、とてもよかったと思います。前回の入賞により燃料リストリクターは絞られたものの、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが今回優勝できたのは、マシンに搭載する実際のハンディウエイトが減り、タイヤへの負担が減ったことが大きな要因です。ポイントリーダーとなって最後の2戦に臨むことを目標としていたので、その意味では残念な思いも残りますが、オートポリスともてぎではHonda陣営全体で#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTをサポートし、シリーズチャンピオンを目指します」
山本尚貴選手(優勝 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「序盤でペースが上がらず、優勝は厳しいかもしれないと思いましたが、しっかりとバトンを伊沢選手につなぐことを第一に考えていました。セーフティカー導入があったときに、自分たちにはいいリセットとなりました。その後は伊沢選手のがんばりに尽きます。伊沢選手とペアを組んで10年近く経ち、途中で離れましたが、再びタッグを組み、ようやく優勝できました。結果を残すことができて、まずはチームとHonda、そして応援していただいたファンの方々やスポンサーの皆さんに感謝したいです。今シーズンはHonda勢がなかなか優勝できなかったので、悔しい思いをしました。この1勝が次のステップになればいいと思っています」
伊沢拓也選手(優勝 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「SUGOはテストの感触もよく、ある程度いけるのではないかという自信がありました。山本選手のタイムが伸び悩んだのは想定内でしたし、いいバトンを渡してくれたので、何とか優勝したいとがんばりました。最初から最後まで最高のパフォーマンスができたのが勝因だと思います。今シーズンはここまで結果を残せておらず、つらい時期もありましたし、自信を失くす瞬間もたくさんあったのですが、そのような中で山本選手がチームを引っ張ってくれていました。それに応えたいという気持ちと、昨日の予選で負けた悔しさを今日のレースにすべてぶつけようと思っていたので、本当にうれしいです。そして、高橋国光監督の涙を見たときは『レースは勝たなければいけないんだな』と改めて思いました」
小暮卓史選手(7位 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「非常に悔しいレースでした。ピット時のタイムロスは影響が大きかったですし、そこで受けたペナルティも残念です。自分が担当した後半のスティントでは、前のライバルをなかなか抜けず、最後はペースが落ちてしまいました。マシンのパフォーマンスは高く、予選はもっと上の位置にいけたと思いますし、決勝も表彰台を狙えるポテンシャルがありました。マシンは確実に進化している手応えを感じているので、次戦のオートポリスはとても楽しみです」
オリバー・ターベイ選手(7位 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「いいスタートを切ることができ、スターティンググリッドのポジションを守ったままオープニングラップを終えることができました。その後は前を走るクルマを追い続けてドライバーにプレッシャーを与え、オーバーテイクするチャンスをうかがっていましたが、結果的にはオーバーテイクできませんでした。次戦が行われるオートポリスはまだ一度も走ったことがないので予想がつきませんが、事前にシミュレーターでトレーニングを積み、十分に準備してからレースに臨みたいと思います」
塚越広大(8位 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「ピットアウト時のトラブルがなければ、ペース的には表彰台も狙えるくらいで走れていたので残念ですが、週末を通して流れはよくありませんでした。課題はいろいろあるので、それを踏まえて残り2戦をがんばります。次戦のオートポリスではウエイトハンデが軽くなるので、ここ数戦続く流れの悪さを断ち切って、僕の地元である最終戦もてぎまで望みをつなげたいと思います」
武藤英紀(8位 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「週末を通じて厳しかったです。自分のスティントでもGT300車両の処理で順位を落としてしまうミスなどの反省点もありました。次戦のオートポリスではウエイトハンデも軽くなりますし、チームとしても得意とするサーキットなので、思いきりやるだけです」
