レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、カナダGPの土曜にルイス・ハミルトンが急に訪ねてきて驚いたと述べた。ホーナーは、その際の会話の内容は明かしていないが、ハミルトンの起用を今は考えていないと述べた。
カナダGPの土曜夜にハミルトンはレッドブルのチームオフィスを訪ね、ホーナーと個人的に話をした。これによりハミルトンは現在のマクラーレンとの契約が切れた後の2013年からレッドブルに移籍することを考えているのではないかと推測された。
ホーナーは、ベストのドライバーラインナップを走らせたいが、チーム内の調和も大事であると強調、現在マクラーレンと契約を結んでいるハミルトンのことは検討してはいないと主張した。
「F1ドライバーは皆レッドブルのマシンに乗りたがっていると思う」とホーナーはバレンシアで述べた。
「チームの考えからすると、我々は可能な限りベストのラインナップを形成したいと考えているが、同時にチームとして協調し、うまくいくようなラインナップを求めている。そのため、ドライバーを選択する際にはさまざまなことを検討しなければならない」
「ルイスとセバスチャン(・ベッテル)の組み合わせがうまくいくかどうかについて、我々は深く考えたことがない。彼が契約を結べる状態だとは思わないし、我々は今のふたりのドライバーに満足している」
ホーナーは、モントリオールでハミルトンが訪ねてきたことには驚いたと述べた。一方で、その時の話の内容については明かさなかった。
「モントリオールでルイスが訪ねてきたのには驚いた。その際の(会話の)内容についてはここで明らかにはしない。だがルイスはマクラーレンのドライバーだ」
「彼は10年以上もマクラーレンに所属している。我々はセバスチャン・ベッテルに非常に満足しており、彼とは長期契約を結んでいる。また、我々はマーク・ウエーバーの仕事にも非常に満足している。それとは逆の推測がなされていても、それは今の段階では完全に推測にすぎない」
ハミルトンは、23日、バレンシアで、数カ月後にはマクラーレンと次の契約についての交渉を始め、今年中にはなんらかの決定がなされるだろうと述べた。