ルノーF1チームは、マネージングディレクターのフラビオ・ブリアトーレとエグゼクティブディレクターオブエンジニアリングのパット・シモンズがチームを離脱したことに伴い、組織編制を行い、ボブ・ベルがチームプリンシパルを務めることを明らかにした。
“シンガポール・ゲート”に関与していたブリアトーレとシモンズがチームを去り、後任が誰になるのかが注目を集めていた。ブリアトーレに代わってチームを率いる人物として、デイビッド・リチャーズ、アラン・プロスト、フレデリック・バスール、クレイグ・ポロック、オリビエ・ケネルなどの名前がウワサに挙がっていたが、ルノーは今季末までのチーム代表はチームのメンバーから選ぶことを決めた。
「最近の嘆かわしい事件の後、ルノーF1チームは速やかに行動を起こし、新たな暫定のマネージメントチーム体制を執行した。この体制は本日から2009年シーズン末までのものである」という声明を、チームは23日に発表した。
「再編成は以下のように行われる」
「現在テクニカルディレクターを務めるボブ・ベルは、チームプリンシパルとチーフテクニカルオフィサーの任務を引き受ける。現在マーケティングおよびコミュニケーションディレクターを務めるジャン-フランソワ・コーベが、マネージングディレクターの役割を引き受ける。ふたりはルノーF1チーム会長のベルナール・レイに直属する」
「ボブ・ベルは今季残りのレース全戦に出席し、スポーツ面、技術面のすべての問題に関し、チームのスポークスパーソンの役割を果たす」
「現在ルノーF1チームは将来に集中していく心構えであり、2008年シンガポールの一件に関してさらなるコメントあるいは声明を発表するつもりはないことを強調しておく」