IZODインディカー・シリーズは、今週末に行われるポコノ戦と最終戦のフォンタナでインディ500と同じくスリーワイドでのスタートを導入することを明らかにした。
インディカーは、今季インディアナポリスとポコノ、フォンタナの3つのレースをトリプル・クラウンとして、すべてを勝利したドライバーには100万ドル(約1億円)のボーナス賞金を、3つのうち2つを勝利したら25万ドル(約2500万円)を出すことをシーズン前に発表しているが、今回このトリプル・クラウンが懸かったポコノとフォンタナでもインディ500と同じスリーワイドスタートを導入することを発表した。
1921年からインディ500ではスリーワイドスタートが採用されているが、ポコノなどでも過去に行われたことがある。
インディカーのレースディレクター、ボー・バーフィールドは、ポコノが73フィート、フォンタナが53フィートとインディアナポリスより広いため、3ワイドスタートを採用することを決定したと語る。
「昨年の(フォンタナの)オート・カーブ・スピードウェイのレースやポコノのテスト後に、トラックデータを分析し、インディ500のスタートと比較した。スタートのスピード、加速区間、スタートフォーメーションの列の長さや間の間隔を判断し、我々はスリーワイドスタートを採用することを決めた」とバーフィールド。
スリーワイドは、最初のスタートのみで、リスタートでは導入せず一列縦隊のスタートとなる予定だ。
トリプルクラウンの賞金ボーナスは、1989年以来でその時はインディアナポリスとポコノ、ミシガンのレースが対象だった。 インディ500を勝利したトニー・カナーンは、今週末のポコノを制しボーナス賞金1万ドルに手を届かせることができるのか? ポコノ戦が注目される。