ポルシェAGは8日、来季のポルシェカレラカップ・スーパーカップ用車両である2013年仕様の911 GT3カップを初公開した。

 1986年にドイツでスタートした“世界最速のワンメイクレース”であるポルシェカレラカップは、ドイツをはじめイギリスやフランスなどのヨーロッパ、アジア、日本など世界中で開催されている。日本でもF1日本グランプリのサポートレースとしてや、スーパーGTとも併催されているため、多くのファンの前で毎戦白熱のレースが展開されている。

 そんなポルシェカレラカップで使用される911 GT3カップは、2012年モデルまで、ポルシェ911の6代目である997モデルがベースとして採用されていたが、8日発表された2013モデルでは、新たに991モデルが採用されることになった。

 991モデルのカップカーは3.8リッターフラット6エンジンを搭載し、7500回転で460馬力を発生。また、ポルシェのカップカーとして初めてパドルシフトを搭載することとなった。新たにホイールもポルシェにより新設計され、タイヤサイズも拡大。ブレーキシステムも改良されたという。

 また、2013年仕様ではドライバーセーフティにも大きく改良が施され、新設計のセーフティケージがロールやクラッシュに対する安全性を高めているほか、新たに開発されたシートによりドライバーの保護性を向上させている。さらに、ルーフには新たに“レスキューハッチ”と呼ばれるハッチが設けられ、万が一の際のドライバー救出や一時治療に使われるという。

「新しい911 GT3カップは、限界でドライブするまでは非常にイージーだ。マシンはとてもバランスがとれており、ポジティブなハンドリングを示している」と語るのは、開発に携わったポルシェワークスドライバーのティモ・ベルンハルト。

 この911 GT3カップは、シュツットガルトでロードカー同様の生産ラインで製作され、バイザッハのモータースポーツセンターでセットアップ、プロドライバーによってテストを受けた後、カスタマーに向けデリバリーされる。車両価格は18万1200ユーロ(約1900万円)となっている。

 なお、この991モデルのカップカーは、2013年はヨーロッパで開催されるポルシェ・モービル1・スーパーカップのみで使用される予定で、日本など他のカレラカップでは現行の997モデルが使用される。

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