チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ第5戦:ワトキンズ・グレン(米国)
ポルシェチームにとって困難な6時間レース
日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のポルシェ ノースアメリカからエントリーした2台のポルシェ911RSRが、最も過酷なレースのひとつといわれる、ワトキンズ・グレン・インターナショナルで開催されたチュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ第5戦において、GTLMクラスで5位と8位に入りました。またカスタマーチームであるチームファルケンタイヤの911RSRは9位でレースを終えています。
10番手からスタートしたワークスドライバーのニック・タンディ(イギリス)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組の911RSRは、残り10分の時点で7位でした。最終コーナーに入ったとき、金曜日に父親になったばかりのニック・タンディの前方で数台の車が接触しましたが、彼は大混乱を冷静な判断で切り抜けチェッカーフラッグが振られたときは5位まで上がっていました。
ミカエル・クリステンセン(デンマーク)/パトリック・ロング(米国)/パトリック・ピレ(フランス)組の911RSRは、運にも恵まれず8位でフィニッシュいたしました。
チームファルケンタイヤの911RSRを駆るウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/ブライアン・セラーズ(米国)組は、レース序盤は快走を見せボディウム圏内を走行していましたが、最終的に9位でレースを終えました。
リヒャルト・リーツ(911号車):「マシンの調子は予選より良かったのですが、トラフィックに悩まされました。残念ながらワトキンズ・グレンでクリアラップを期待するのは無理なようです。本当に楽しかったですが、厳しいレースでした。」
ニック・タンディ(911号車):「最終コーナーで前方を走る車にアクシデントが発生しました。僕達は今回も幸運でアクシデントに巻き込まれることはなく、最終的に2つポジションを上げることができました。」
マイケル・クリステンセン(912号車):「完走できたことはよかったです。残念ながら今日は思っていたようなレース展開ではありませんでした。ペースを守ることができず、運にも恵まれませんでした。」
パトリック・ロング(912号車):「スタートから波乱な展開のレースでした。出遅れましたが、順位を上げることができました。しかし、レース後半に予定外のピットストップが2回もあって、僕達の運は尽きました。」
パトリック・ピレ(912号車):「すばらしいチームでしたが、良い結果は出せませんでした。」
ウォルフ・ヘンツラー(17号車):「思ったようなレース展開にはなりませんでした。ピットストップは順調で、スタートも良かったのですが、順位を上げることができませんでした。」
GTDクラスでは、マグナスレーシングからエントリーしたポルシェ911GTアメリカを駆るジョン・ポッター(米国)/アンディ・ラリー(米国)/セバスチャン・アッシュ(ドイツ)組が3位に入り、チームにとって5戦中3回目の表彰台を獲得しています。デンプシーレーシングのポルシェ911GTアメリカを駆るパトリック・デンプシー(米国)/アンドリュー・デイビス(米国)/ジョー・フォスター(米国)組は4位でゴールし、彼らにとってシーズン最高の結果をもたらしました。
決勝結果
GTLMクラス
1. マグナッセン/ガルシア(デンマーク/スペイン)組、シボレーコルベット、185周
2. ファンベッカー/グーセンス/ボマリート(ドイツ/ベルギー/米国)、SRTバイパー、185周
3. ボマリート/ウイットマー/グーセンス(米国/カナダ/ベルギー)、SRTバイパー、185周
4. ギャビン/ミルナー(イギリス/米国)組、シボレーコルベット、185周
5. リーツ/タンディ(オーストリア/イギリス)組、ポルシェ911 RSR、185周
6. ミューラー/エドワーズ(ドイツ/米国)組、BMW Z4 GTE、185周
8. クリステンセン/ロング/ピレ(デンマーク/米国/フランス)組、ポルシェ911 RSR、184周
9. ヘンツラー/セラーズ(ドイツ/米国)組、ポルシェ911 RSR、184周
GTDクラス
1. キャメロン/パルタラ(米国/フィンランド)、BMW Z4、178周
2. スウィードラー/ベル(米国/米国)フェラーリ458イタリア、178周
3. ラリー/ポッター/アッシュ(米国/米国/ドイツ)、ポルシェ911 GTアメリカ、177周
4. デンプシー/デイビス/フォスター(米国/米国/米国)、ポルシェ911 GTアメリカ、177周
チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権第6戦は、7月13日にカナダのボウマンビルで開催されます。