25日、富士スピードウェイでポルシェ911GT3Rの2012年モデル(MY12)日本1号機がシェイクダウンを行った。
2012年のスーパーGT300クラスはJAF-GT300車両とFIA GT3車両の二本柱で行われることになっており、今後もFIA GT3車両が多く日本に入ってくることが推測されるが、そんな中先陣を切ってシェイクダウンを行ったのは、GT3車両の中でも2010年から活躍しているポルシェ911GT3Rの最新モデルだ。
12年モデルのGT3Rは、最高出力が20馬力増加したほか、新たにパドルシフトを装備。従来から装備されているトラクションコントロールやABSなどとともに、電子デバイスを多く装備したマシンだ。
この日本での1号機はKTRに納車される予定のマシンだが、今回輸入を担当しているCOXとKTRの手によりシェイクダウン。2011年は#86JLOCランボルギーニRG-3で戦っていた坂本祐也が、COXの一員としてドライブを担当した。
坂本は過去にポルシェ997 GT3 RSRをドライブした経験や、ポルシェカレラカップカーをドライブした経験を持つが、GT3Rは多くの電子デバイスの恩恵もあり「すごくドライブしやすいマシン」と印象を語る。トラクションコントロールも「タイヤがフレッシュな時はそれほど感じませんが、レースでタイヤがタレて来た時などすごく効果があると思います」と感想を教えてくれた。
今回はシェイクダウンということもありセッティングも触らず、慣らしのため余力を多く残してのドライブとなったが、リストリクターがGT3規定のままということもあり、1分44秒5というタイムをマーク。FUJI SPRINT CUPで藤井誠暢がHANKOOK PORSCHEでマークしたベストラップが1分44秒082ということもあり、来季のGT300が大幅にタイムが上がってくるのは間違いなさそうだ。