マクラーレンは、ダブルDRSの今季導入について今後も検討を続けていくと語った。このシステムは2013年には禁止される予定となっている。
今季メルセデスが新たに開発したこのシステムは、DRSを使用している時に直線スピードを向上させる効果を持つ。これに多くの注目が集まり、合法であるとの結論が出た後、ロータスは独自のシステムを開発、ベルギーGPで初めて実戦に投入するのではないかとみられている。
マクラーレンはダブルDRSの開発は断念したわけではないが、他の開発作業と比較して重要度を評価しなければならないと、スポーティングディレクターのサム・マイケルがコメントした。
「ロータスのようなものではないが、我々にも類似したシステムがある。だがこれを導入する機会があるかどうかはまだ分からない」
「すべてのプログラムをチェックし、実行可能かどうかを検討する。作業が必要となり、通常のアップデートにかけられる労力が減るからだ。だからこのシステムをうまく機能させるのはかなり難しい」
「だがF1では常にそうだが、何か新しいものが目につけば、それに飛びつき分析する。それがチームにとって役に立つと判断すれば、レースで使用する」
F1チームの中で2013年の規則についていくつかの合意がなされ、その中でダブルDRSは禁止される見込みになった。そのため、今季このシステムに労力をつぎ込んでも、それを来季生かすことができないが、マクラーレンはロータスの速さを警戒している。
「リソースの無駄遣いになるという問題が残っている」とマイケル。
「しかしロータスは今の段階で非常に速い。あのシステムをつければさらに速くなるだろう」