トルコGP終盤、ルイス・ハミルトンはマクラーレンから、ジェンソン・バトンはオーバーテイクを仕掛けないと言われていたことがわかった。しかし実際にはバトンはハミルトンを追い抜き、1-2を形成していたチームメイト同士がバトルを展開した。
レッドブル勢が同士討ちによって後退した後、ハミルトンとバトンが代わって1、2位を走行した。しかしバトンはハミルトンを追い抜き、数コーナーにわたって激しいバトルが行われ、再びハミルトンが前に出た。
チームはふたりに対して燃料をセーブするよう指示していた。しかしハミルトンにのみターゲットタイムが示され、後にハミルトン自身はそのタイムが少し遅すぎたためバトンに追いつかれたと説明している。
F1公式サイトが発表したビデオにはハミルトンとチームの無線での会話が公開されている。ハミルトンはチームに対して「ジェンソンが近づいてきている。ペースを落としたらジェンソンは僕を抜く? 抜かない?」と問いかけ、レースエンジニアのアンディ・レイサムが「ノーだよ、ルイス。ノーだ」と答えている。しかしその後、バトンはハミルトンをオーバーテイクした。
「彼らはラップタイムは提示しなかった。少し燃料をセーブする必要があると言っただけだ」とバトンは後に説明している。
「レース終盤はトリッキーだった。燃料がかなりぎりぎりだということは分かっていたけれど、チームは僕らにレースをさせてくれた。それで僕らはそうしたんだ」
