マクラーレンは、車高調整システムの開発作業を中断したことを明らかにした。先週FIAは、F1の予選と決勝の間でマシンのサスペンションと車高を調節するシステムは、いかなるものであっても違法であると、チーム側に対して警告した。

 マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、レッドブル・レーシングが車高調整デバイスを使用していると主張、それが許されるのであれば自分たちのチームも導入すると発言した。ただしレッドブル側は、そういったシステムは一切使用しておらず、他のチームが使用するなら抗議するつもりであると一貫して主張している。

 しかし、FIAの警告を受け、マクラーレンは車高調整システムの開発作業を中止したという。
「これまで行ってきた作業を中断した。これらはまだレースで導入していないものだ」とマクラーレンのエンジニアリングディレクター、パディ・ロウはBBCスポーツに対してコメントした。
「過去数カ月において、(サスペンションシステムへの)異なるアプローチに気付いた。これまではレギュレーションの典型的な解釈とは考えてこなかったアプローチだ。我々はそれに対するリアクションをとった」
「しかしFIAがこれに関して新たな見解を示し、異なる境界線を引いた。これは従来の境界線に近いものだと我々は考えている。我々はこれに対応し、作業中のもののいくつかを変更しなければならなくなった」

 しかしロウは、このシステムに関する作業は、他のチームほどは進められていなかったと述べている。
「この“ゲーム”において我々はどちらかというと後れをとっていた方だと感じている。他チームの一部に比べるとね。どこのチームが何をやっていたのか、誰かが車高調整システムの性質を持った何かを使用していたのかどうか、我々は知らない。だが、他チームのいくつかは(我々よりも)開発を進めていたというヒントは得ている」

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