マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、キミ・ライコネン加入のウワサが高まる中、チームの2010年ドライバーラインナップに関する決定は急いでいないが、ライコネンを待っているわけではなく、他にも大勢候補はいると述べた。
今季末でフェラーリを離脱することが決まったライコネンは来季は古巣マクラーレンに復帰するのではとの見方が強い。しかしウィットマーシュは、ライコネンは候補のひとりにすぎず、ルイス・ハミルトンのチームメイトに現在のヘイキ・コバライネンを残留させる可能性も大いにあると主張している。
「チームには今、急がなければならない理由は全くない」とウィットマーシュは鈴鹿の週末、ロイターに対してコメントしている。
「我々はキミを待っているわけではない。候補は大勢いる。キミは今フリーだが、ヘイキはチームの重要なメンバーだ。ヘイキが来年もチームで走る可能性は十分ある」
コバライネンはハミルトンに比べてパフォーマンス不足が指摘されており、マクラーレンとの契約延長は不安視され、ルノーへの復帰もささやかれている。
「すぐにも決断する必要に迫られてはいない」とウィットマーシュ。
「現在のドライバーたちに対する正しく礼儀ある対応は、彼らをサポートした上で、残りのレースで我々がいい仕事をし、いい結果を挙げられるかどうかを見ることだと思っている。あと1週間、2週間、3週間のうちに、あるいはそれより先であっても、決断を下す必要があるとは思わない」
