マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、来年のドライバーラインナップについて、今後数年のトップドライバーたちの動きを把握した上でベストの選択をするつもりであると示唆した。

 マクラーレンは現在のジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセンとは来季以降に関して最終的な契約を結んでいない。ブーリエは、全トップドライバーの今後のプランが見えてくるまで待ってから、来年のドライバー選びに取り掛かると語った。

 F1コンストラクターズランキングにおいて2012年は3位、2013年は5位、今年第11戦終了時点では6位と、マクラーレンはここ数年不調に陥っている。ホンダと組む2015年を前に、ロン・デニスがチーム立て直しのため今年1月にマクラーレン・グループCEOのポジションに復帰、F1チームを権限下に置き、チーム体制の変更に取り組んでいる。

 マクラーレンは昨年からフェルナンド・アロンソ獲得に関心があると公言、今年6月にはデニスがバトンへの批判を口にし、バトンがそれに反論するといった出来事もあり、来年のドライバーラインナップに注目が集まっている。

「市場に出ているドライバーすべてに関して、(マクラーレンに)適しているかどうかを検討していくつもりだ」とブーリエは語った。

「ドライバーを変更するつもりだとは言わない。ただ、今は戦略として待っている状況だ」

「ドライバーマーケットがどうなるのかが分かるまで待つつもりだ。来年に関してだけではなく今後数年に関してだ」

「長期的にトップにおいてマクラーレンの地位を築く計画であり、3年、4年、あるいは5年の間に何をすべきなのかを考える必要がある」

 ブーリエは、来年ビッグネームを獲得できなくても、その翌年、あるいは翌々年に彼らと契約できるような余地を残しておくつもりだと示唆している。つまり、誰かと短期契約を結び、アロンソ、セバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトンの現在の契約が切れるのを待つかもしれないということだ。

 ベッテルとレッドブル、ハミルトンとメルセデスの現在の契約は2015年末まで、アロンソとフェラーリは2016年末まで契約を結んでいる。

 バトンの来季残留を疑問視するような報道もなされているものの、最近ブーリエはバトンについて「いい仕事をしている」と述べており、英AUTOSPORTはバトンはほぼ間違いなく2015年にマクラーレンに残留するだろうと伝えている。

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