マクラーレンが、2013年型マシンMP4-28に、ステップドノーズを隠す“バニティパネル”を採用したことが明らかになった。
今年F1各チームは、昨年醜いと酷評されたノーズの段差を隠す“バニティパネル”を使うことが許されている。28日に発表されたロータスの新車E21にはこれは使用されておらず、テクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンは、バニティパネルの使用で重量が増え、パフォーマンス上のメリットはないため、ライバルチームたちもこれを採用しないだろうとの考えを示した。
しかしマクラーレンは、新車MP4-28においてシャシーのフロントセクションの高さを上げ、バニティパネルで段差を覆った。
1月31日に行われた新車発表会で、マクラーレンのディレクターオブエンジニアリング、ティム・ゴスは、パネルを装着することで重量増加というデメリットはあるものの、表面をスムーズにすることによる空力的なメリットの方が大きいとの考えを示した。
「レギュレーションにより、選択肢として、空力上、ノーズの表面に段差をつけることを避けられる。だから我々はそうした」とゴス。
「これは軽量のカバーだ。構造上の意味は全くなく、重量は非常に軽い」
「我々は、ノーズの段差を空力的に考えた場合、それによって重大ではないにしてもわずかにロスが生じると考えている。(段差を)設けないという選択肢があるため、我々はそうした」