マクラーレンは4日、ドイツのベルリンで新車発表会を行い、今シーズン用のニューマシン「MP4-26」を正式発表した。
ベルリンの有名な広場ポツダムプラッツで開かれた新車発表会は、マクラーレンらしいユニークなかたちで執り行われた。
一般の人々も行き交う広場の一角に仮想のファクトリースペースを設けた彼らは、メカニックがタイヤとマシンを運んでくると、その後どこからともなく現れた私服姿の人々がノーズやエンジンカバーといった細かなパーツをメカニックに渡して立ち去る。
そこでようやく組み立てられたマシンのもとにルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンが現れ、ヘッドレストとステアリングを受け取りマシンに設置。新車を完成させたふたりは最後にヘルメットを受け取ると、ファンの歓声を浴びながら写真撮影に収まった。
注目の新車「MP4-26」も、ユニークな発表会同様、その独創的なデザインが注目を集めた。
今季のトレンドであるハイノーズを採用する一方で、サイドポッドは大胆な「U」字型に絞り込まれ、ウォーキングのスタッフがマシン開発においてこれまでにないチャレンジに取り組んできたことがうかがえる。また、エンジン用のエアを取り込むインダクションポッド後方にも追加の取り入れ口が設けられた。
今話題の排気レイアウトは、バレンシアでルノーが採用していたものではなく、従来の標準的なレイアウトが確認されている。
2011年もふたりのワールドチャンピオンを要するマクラーレンは、バレンシアで行われたシーズン初の合同テストに昨年モデルの改良バージョンを持ち込み3日間のテストを終えた。今回、公開された新車「MP4-26」は、次回のヘレステストでトラックデビューを果たす予定だ。
なお、この斬新かつ独創的なマシンは、マクラーレンのオフィシャルサイト(mclaren.com)でCCによる3D映像によってさらなる細部の形状を見ることができる。